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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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俺たちの物語 ゲーセン少女の背景

原稿ゼロ枚日記もつづくと無味乾燥なので、たまには普通に。

第2の電車男として話題の「ゲーセンで出会った不思議な子」という
実話という触れこみの2ちゃんねるに書きこまれたをもうご存じでしょうか?

まあ、内容はたわいものないもので、おそらく電車男と同じく創作でしょう。
要約するなら、冴えない男子大学生(自分)がゲームセンターで少女と知り合い仲良くなるが
少女は不治の病で最後に死んでしまうという、いわゆる難病モノです。

そして、この話を読んで「感動した!」「泣けた!」と大絶賛となって拡散したわけです。
絶賛する人あれば、批判する人ありで、こんな創作に泣くとか感動するとかバカげてるという人もいて
あれやこれやと論争を呼んだみたいなんですね。

その評論のひとつに「俺たちの物語」と「あいつらの物語」という比較がおもしろかったです。
というのも、このゲーセン少女のキャラ設定をちょっと変えれば、ちょっと前に山ほどあった
田舎の女子高生が書いていた稚拙なケータイ小説となんらかわりばえしないわけです。
しかし、このゲーセン少女に共感して感涙している層というのは、
そういうホスト、難病、死がセットみたいなケータイ小説をバカにしていた層でもあるんですね。

で、どうして設定を変えただけで、こうもコロッと泣いてしまうのかというと
ケータイ小説や『セカチュー』『恋空』なんかはリア充たちの物語「あいつらの物語」であり
そもそも設定的に登場人物に共感することを最初から拒絶してしまっているだけであって
ゲーセン少女の場合は非モテな大学生の物語であり、2ちゃんねるユーザーと似たような境遇なので
「俺たちの物語」であるから受け容れることができて、共感してしまったのだというわけです。

これには深く同意しました。
結局、感動する構図なんていうのは単純なもので、古今東西ほとんどちがいなんてないのです。
典型的なのが恋人が難病で死んでしまうパターンで、これはもう大昔の白黒映画時代にも名作はありますし
未だにテレビドラマでもだいたい5年周期で繰りかえし流行っているわけです。

ストーリーの骨格は太古の昔から普遍的でありつづけていて
それを読者に受け容れさせるために設定を工夫する必要があるというわけです。
今回のゲーセン少女は、それをよく教えてくれるいい教材だったんじゃないでしょうか?

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