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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ツイッタードラマ『素直になれなくて』にみるストレスとカタルシス

4月からスタートしたテレビドラマ『素直になれなくて』(CX系,木曜22:00)をご存じですか?

これがまたツイッター上で、おもいっきり酷評されてます。
脚本の北川悦吏子がツイッターやブログ上で不用意な発言をしたため
いっきに炎上したというのも理由のひとつなわけですが、
そもそもはドラマの中でのTwitterのあつかいが「酷い」「まるでわかってない」「誤解される」
といった反応からはじまったものだったりします。

たしかにドラマを視聴してみると、ツイッターがガジェットとして登場して
最初だけ登場人物が「○○なう」みたいなツイートをしているわけですが
主人公たちの男女グループでの利用法というのはツイッターじゃなくて
メーリングリストのほうが便利じゃないかなみたいな使い方なわけです。
しかも「今日、飲みに行かない?」みたいな飲み会(オフ?)の誘いばっかり……

ドラマは登場人物が限定されるので不特定多数との交流を前提としたツイッターの特性を
だしきれないのはわかりますが、ツイッターをとおして人がどういうふうに出会ったかという
ツイッターユーザーとしては、とても気になる前段階はすべてすっ飛ばして、
いきなりはじめて集まって飲み会を開くところからスタートしてしまうところとか
単なる合コンをやるための「出会い系ツール」としてあつかわれてしまうのは
さすがにツイッターユーザーはなんだかなぁと思う以上に、腹立たしく思うでしょう。
これは脚本家自身、初心者で使いこなしていないというか、かなり偏った使い方をしているようで
友達との”ゆるいチャット”的な用途としか認識していないのが原因のようですね。
一方でヘビーユーザーほど”情報ツール”として利用しているので違和感が特に大きいわけです。

話は変わって別のドラマですが『渡る世間は鬼ばかり』という有名なホームドラマがありまして
以前、息子の真(えなりかずき)がインターネットをはじめたことを気にする母の五月(泉ピン子)が
なんと息子の電子メールを自分のノートパソコンで読んで、やきもきするという回がありました。
「えっ、ラーメン屋の女将なのにピン子はハッキングできるのか!? なんというトンデモ設定だよ……」
と、すごく驚いたことがありましたが、なんのことはありませんでした。
橋田壽賀子が「ネット掲示板」のことを「電子メール」だと誤解していただけなんですねw
しかし誰一人としてスタッフが、この致命的な誤解を訂正できないことに唖然としてしまいました。

今回はさすがに「ツイッター」と「ブログ」をまちがえてるとか、そこまで低レベルではないのですが
やはり脚本家と視聴者(ツイッターユーザー)との間の認識のズレからくるものなわけですね。
ワタオニの場合、視聴者も高齢で大半はBBSとメールの区別なんてついてませんから問題なかったわけですが
今回のスナナレの場合は、少なくともネット世界ではそういうわけにはいかなかったわけです。

で、この認識のズレというのは、受け手にとって、かなりストレスになるわけです。
特にテレビのように一方的に情報を配信するメディアに対しては反論もできないので
自然と脚本家のツイッターやブログ、番組ホームページに不満が集中するわけです。
小説も同じで、印刷された作品に対して認識のズレがあったとして読者は反論できません。
このストレスが読者個人の許容量を超えたとき、本は閉じられ、二度と開かれることはありません。

本来、娯楽作品というのはドラマでも小説でもストレスではなく
逆に”カタルシス”を読者に与えなくてはならないものです。
読者に媚びる必要はありませんが、代償行為としての満足感が必要です。
ですから今回のスナナレの場合、どうせストーリーの本筋とツイッターがあまり関係ないし
ツイッターを知らない視聴者には、ツイッターのあつかいなど、どうでもいいわけですから
もっとツイッターユーザー喜ぶシチュエーションを盛りこむべきでした。
そうすればツイッターの有用性のひとつである情報の伝播によって視聴率が上がったかもしれません。

脚本家はツイッターで逆ギレする前に、もっとツイッターで情報収集すべきだったでしょうね。
どうすれば、視聴者あるいは読者が喜んでくれるか、カタルシスを感じてくれるかを
改めて考えさせられるドラマだと思いますので、今後の動向が非常に気になるところです。
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