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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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リアリティを追求しても本物らしくならない

プラモデルでも戦車や戦闘機といったスケールモデルを作っている人ならば常識だとは思いますが
実はプラモデルはよく出来ている製品ほど正確な縮尺模型ではないんですね。
メーカー各社は大なり小なりデフォルメを加えて、より本物らしく仕上げているんです。

なぜデフォルメしなくちゃいけないのかというと、実寸を計測して正確に縮尺したところで
どうしても本物のイメージとはちょっと変わってしまうんですね。
どういうことかというと実物はたいてい人間より大きなものですから
肉眼で見ると遠近法が関係して奥行きが影響して常に歪んで見えているわけですよ。
だから通常、プラモにするときにはボリューム感を加えて太めに仕上げてあります。
さらに実物は見上げる構図から眺めますが、模型は見下ろす構図となりがちとかいろいろ関係してきます。

また色彩についても、たいていの場合、実物というのは屋外で日光の下にあります。
でもプラモは屋外で鑑賞することはまずなく、普通は室内ですよね。
このとき晴天時の屋外は10万ルクスという照度に対して、普通の室内は500ルクス前後しかありません。
つまり前提となる明るさが全然違うんですね。
写真で確認してもらうとわかりやすいと思いますが、同じものを屋内と屋外で撮影すると色味は全然ちがいます。
ですからプラモを作る際には、それを考慮して室内の明るさで太陽光に照らされ色味を再現すべきなんですね。
そうすると実際の色よりも明るい色を使用すると、よりリアルに見えるというのが常識となっています。

ということで私もウォーハンマーのミニチュアを作る際にはそれを心がけて作っているわけですが
それだけでなく、小説などの媒体においても、こういった工夫は当たり前のものとなっています!

つまりリアリティを追求した物語やシーンを正確に描いたところで、そこに本物らしさはないんですね。
なぜなら読者というのは現実世界において、それを全方位で正確に認識してはいないからです。
注意するポイント以外の注意力はかなり適当だし、個人差による独自解釈で外部情報を曲解しています。
ですから小説でも映画でもそうですが、文章や映像にしてしまうと情報範囲が狭い分だけ注意力が高まってしまい
あまりにリアルに描いてしまって情報過多となってしまったりして、
どうしても制作者の意図やポイントが伝わりにくく、ぼやけてしまうのです。
そうならないように不必要な情報やシーンは削ぎ落として、焦点を絞ってあげるデフォルメが必要となってきます。
ほかにも読者や観客も受け取り方を慮って、実際とはちがう演出を加えています。

あなたの作品では、どのようなデフォルメを行って、より読者に意図が伝わるよう演出していますか?
小説作品といえど読者を意識しない、演出をしていないでは、なかなか評価されませんよ。
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