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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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設定にこだわるということの極限を指輪物語に見る

今週末、『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚である『ホビット 思いがけない冒険』が公開になりますね。
関連して『指輪物語』に関する解説本を読んでいるんですが、トールキンの世界観というのはすごいですね。

言語学者であったことから、物語の世界は「まず言葉ありき」で創造されているわけですが
エルフの言語だけでも複数ありと、中つ国で使用されるいくつもの言語が詳細に設定されています。
だからこそ映画のなかでも、ちらっとしか映らないモリアにある壁に描かれた文字もでたらめのデザインではなく
トールキンの設定したドワーフ語でドワーフの歴史がびっしりと書かれていたりしているんだとか。

さらに物語や登場人物も世界中の神話のオリジナルとして構築されているんですよ。
つまり世界に散らばる神話や説話というのは、実際に史実として起きたことが曲解されて伝わった伝承であり
その起こった本来の出来事を綴った一遍が『指輪物語』なんですね。
だから『指輪物語』はトールキンの創作ではなく、ホビットが事実を元に書いた記録を英訳したという体裁なのです。
そういうわけですから『指輪物語』の登場人物や出来事はヨーロッパだけでなく遥かチベットの神話まで採取、研究したうえで
そこに共通する物語構造を再構成していることで、あらゆる神話の構造を内包しているわけです。
また名前や地名も古英語やケルトやゲルマン、北欧などに語源求めていて、必ず深遠な意味を持っています。

『指輪物語』は異世界ファンタジーではなく、この地球にかつてあった国々の先史時代の歴史としているんですね。
このほど世界観や設定を研究し尽くしているからこそ、今もってファンタジー小説のベースになっているのもうなずけます。
たしかに現代のライトノベルでファンタジーを書くうえでも必要はないとは思いますが
どこまでこだわれるかということを知りたい人は、ぜひ『指輪物語』を読んでみてください。
映画では省略されてしまっている緻密な設定の洪水に押し流されず、それを感じてみてください。

手引きとしては『図説トールキンの指輪物語世界 神話からファンタジーへ』を参考にするといいでしょう。
エルフの特徴や宿命とはいかなる神話を参考にして生まれたのか?
ドワーフやオークといった名詞の語源、そしてどんな古代詩や神話に依拠した命名なのか?
普段、ファンタジー作品では当たり前となっている初歩的な設定というものが
実は古来から普通に存在していたものでもなく、それでいてトールキンがゼロから創作したフィクションでもなくて
伝承をふまえてトールキンが研究や分析を加えることで再構成したものであることがわかってきます。
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