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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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人間観察

よく人間観察とか人間ウォッチングが趣味なんですなんて応える女の子っていますよね。
「本当かよ?」とか思ったりもしますが、世の中には面白い人、変な人、恐い人、いろいろいるわけで
小説の登場人物や作品の題材にも大いに役立ってくれるのはまちがいありません!


でも、ぼけ~っと通行人を眺めているだけでは、まったく役に立たないことくらいはわかるでしょう。
風景ではないので、ただ見ているだけで内からこみあげてくる何かを感じるようなものはまずありません。
やっぱり人間観察をするにも方法というのがあるんですね。
ですから今回は目的別に2通りの方法を紹介したいと思います。

(1)通行人など見知らぬ人の人間観察

これは通勤通学途中でも、どこかに遊びに行ってもどこでも気軽にできるので暇つぶしにはもってこいです。
特に”見知らぬ人”というのがポイントになるんですね。この方法は知ってる人ではダメなんです。

話は飛びますが、その昔、『ホーム&アウェイ』(2002)という月9ドラマがあったんですが憶えてますか?
主演は中山美穂で、その当時、辻仁成と結婚したばかりということで、ラブストーリーが期待される月9で
辻サイドの要望でキスシーンNGだとかいろいろあって、ストーリーが迷走したことで低視聴率にあえいで、
未だにDVD化がされていなかったりする不運のドラマなんですが、
このドラマの中で主人公の中山美穂がやっていたのが、通行人の人間観察だったんですね。
中山美穂は身も知らぬ通行人を見つけては、その容姿や行動から突飛な人物設定を作りあげ、
なぜ今ここにいて、何をしようとしているのかというのを妄想するんですね。
このドラマの脚本家は『踊る大捜査線』の君塚良一でしたから、放送を観ていた私としては
「ああ、君塚さん自身も、ああやって人間観察してるんだろうな」と思ったわけです。
本当のところは確かめてないのでわかりませんが、ほぼ確実にそうでしょうね。
そのシーンだけは本当に面白かったですからw(とはいえ3話で挫折してTVタックル観てましたが……)

そんなわけで、実在の人物の様子をベースにして「某国のスパイ」だとか「逃亡中の犯人」だとか、
ありえない設定を膨らめてみるのは、なかなか興味深いものです。
特にターゲットとなった人物の何気ない行動の裏に特殊な意味をこめるというのも創造力や表現力を鍛えるのに
おもしろい訓練になりますから、ぜひ暇つぶしでもいいので、やってみてください。
1人でもできますが、できれば友達なんかと複数で会話してゆくと、ずっと効果的になります。

(2)友達など知り合いの人間観察

今度は実際に面識のある人物の人間観察になります。友達でもいいですし、先生や上司、恋人でもいいでしょう。
赤の他人の人間観察は言わば妄想をふくらませた勝手な解釈だったわけですが、面識がある人物なら
どういう経歴や肩書きであるとか、どんな性格なのかといった基本設定は既に知っているでしょうから
ゼロから妄想の翼をはばたかせることができない代わりに、解剖学のように細かく分析できるんですね。
実際にメスをいれるように、対象となる人物を構成する要素を細かいパーツに分解してみるのです。
たとえば「どこが人に好かれているのか?」「なぜ信頼されるのか?」「どこがカッコ良く見えるのか?」とか
はたまた「嫌われる要因はどこ?」「なぜ不細工なのに彼女がいるんだ?」「どうして卑怯だと感じるんだ?」とか
良い面も悪い面も清濁併せ持っている実在の人物を細かく解剖してバラバラにして、よく観察してみましょう。
たとえば「急いでいても絶対に走らないから、いつも堂々として貫禄があるように見えるのか」とか
モデルになった人物の細かいところの所作や言動と性格や社会的イメージなんてものを結びつけることができます。
そうすれば、身分の高い人物というのは、どういう行動様式や思考パターンで、どういう嗜好があるのかとか
金持ちと貧乏人の金銭感覚のちがいはどこにあるのかとか、傍目に見て勇敢と無謀の境目はどこにあるかとか
実際の友人知人を通してサンプルを抽出することができるようになるんですね。

こうしたサンプルを有効に活用できれば、リアルなだけに破綻のない魅力的な人物造形ができるわけです。
そうすると、特にライトノベルにありがちな突飛すぎたり、無理矢理な設定があったとしても
動いているキャラに息吹や鼓動が感じられるのなら、読者は無茶な設定に違和感を感じることなく
ちゃんと納得してくれて、キャラクターたちを好きになってくれるでしょう。
初心者に限らず最近の作品ではキャラに性格設定の「記号」を貼りつけただけの薄っぺらい人物造形が多いので
本当にリアルな人物造形をできるというのは、作家として大きなアドバンテージになってくれます!

さあ、明日からでも2通りの人間観察に挑戦してみてください。
暇つぶし程度の遊びながら実力アップができるなんてことは、そうそうないです。
やらないのは損です!
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