L'Anovelién

UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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40k初めてグランプリ戦況リプレイ小説

きょうは高円寺のジャイアントホビー主催40k初めてグランプリの最終日ということで
ウォーハンマー4000(WH40K)の500ポイントトーナメントに参加してきました。
今回のトーナメント参加者10名と盛況で、ホビースペース全体では一時20名近くにのぼり
女性も3名が来店していたので男だらけのムサい環境にならず華もありました。

さて、私のダークエンジェルはといえば、第1戦は対エルダー戦、第2戦は対オルク戦だったわけですが
半数を占めるオルクへはある程度対策を考えていたのに対して、エルダーなんてどんな特徴か知らないよ……
という感じのため逃げまわった挙げ句、白兵戦もしないままポイント差負けという醜態を晒してしまったので
今回は第2戦の対オルク戦のみ、対戦の模様をショートショートで書いていこうと思います。

オルク対ダークエンジェル(500ポイント)
ミッション:征戦の刻(メイン目標数4)
戦場:前衛部隊の激突(ヴァンガード・ストライク)



 ウォーハンマー40,000とは、遥か未来、41千年紀の銀河系において人類帝国が異種族や邪神の眷属とのあいだに終わりなき聖戦を戦いつづける暗黒の物語である。

Dark Angels 500pts

「十時方向にオルクの一団を確認。こちらに向かってきます!」

 斥候に立っていたシモンの声にみなが一斉に目を醒ますや私は反射的にボルトガンを手元に引きよせた。
 ひとときの眠りさえ異種族は我らに与えたくないようだ。それならそれで構わない。
 私のなかで瞬時に戦闘への意欲が漲ってくる。これこそ帝国の誇る最強の兵士スペースマリーンなのだ。
 それに降下した地点にオルクの小勢力が無数に跋扈していることは確認済みだったこと。
 いまさら慌てることはない。

 ここコーエンG星系、惑星ギガントⅡは帝国領の辺境にあるしがない鉱山惑星のひとつだ。
 そして我らが死すべき戦場である。
 あと少しすれば夜の帳があがり、さすれば敵の姿とともに汚染された地表に点在する廃墟や放棄された防衛拠点が浮き上がることだろう。

「ボウイ……それにノブの2部隊が全速で接近中!」

 刻々とはいってくる情報を聞き終わらぬ間にも部隊は暗闇の中でも訓練どおり展開してゆく。士気は高い。
 野営していた廃墟となった建築物を暗視装置越しに見つつ、建物の壁を盾として左右に散開した。
 左翼にタクティカル1箇分隊5名、右翼にはラグエル中隊長直属のターミネーター1箇分隊5名。

40k初めてグランプリ

 今回の任務はこのギガントⅡへの威力偵察であるため、我が隊は総勢わずか11名のみ。
 対するオルクは数を頼りに攻め寄せる原始的な戦法がセオリーだ。
 だからどんなに少なく見積もっても20匹はいるはずだ。数のうえでは1:2、いや1:3の戦力差を覚悟しなければならない。
 しかし我らはエンジェルス・オヴ・ウィルダーネスこそは無敵の戦闘者なのだ。
 オルクごとき緑色の下等な筋肉菌類野郎に負けるはずがない。私は常々そう教えられてきたのだ。
 オルクとは、かろうじて人型といえる緑色の肌をした怪物としか称しようのない異種族である。
 やつらの正体は菌類であり胞子でどんどん増殖して根絶やしにすることのできない宇宙のゴミだ。クズだ。
 一説によると、かつて何者かに生物兵器として開発された人造種族であるともいわれる。

 そんなオルクどもとの戦いではあるが、今回は頼りになるターミネーターがいてくれる。
 歴戦の猛者のみが着用を許されるアーマーであり、私のパワーアーマーとは比較にならないほど強力にして堅牢だ。
 彼らが1人でも戦場に立っていれば勝利は約束されているも同じだ。なにを恐れる必要があろうか。

 やがて発砲音がぱらぱらと聞こえてきた。こちらへ向かって撃ってきているのだろう。
 しかし闇夜のなか、闇雲に撃ったところでオルクの腕前では当たるはずがない。
 オルク特有のグァーグと聞こえる鯨波は雄叫びなのか、それとも弾の当たらぬ悔しさの呻き声なのか。

「2時方向からローター音を確認!」
「くそっ、デフコプタを出してきやがったか」
 私は悪態をついた。

 デフコプタは低空で進入してくる厄介な代物だ。
 これで空を飛べるのが不思議なほどスクラップ同然の機体のくせに火力は強力であり油断はできない。
 こちらは歩兵のみで対抗できる機動兵器を有していないときている。
 完全に先手をとられてしまったようだ。

 廃墟の影に隠れるようにして我が隊の後方を攪乱すべく進出してきたデフコプタは一機だった。
 その不細工な機影が見えたと思ったら、すかさずターミネーター分隊に向けて火を噴いた。
 しかしふらつく機体からの射撃では射戦がまともに定まらず直撃弾はひとつもなかった。
 この程度ならターミネーターアーマーはびくともしない。

「目標デフコプター1機、各員一斉射撃用意――撃てーっ!」
 ラグエル隊長の命令一下、ボルトガンにプラズマガン、さらにはストームボルター、アサルトキャノンまで、ありとあらゆる火線が雨あられと敵デフコプタへと降り注ぐ。
 刹那、デフコプタは紅蓮の炎に包まれ、花火のように爆発四散した。

「やったぞ! ざまあ、みやがれってんだ!」
 隣のマルコが放物線を描いて下降してゆく炎の尾を目で追いながら歓声をあげた。

「油断するなら、マルコ。前から来るぞ!」
 軍曹が叱咤する……と同時に私の視界が奇怪に歪んだ……

「軍曹、危ないっ!」
 シモンがとっさに振り向いた軍曹に飛びかかるように体当たりを食らわす。
 だが直後、空気を切り裂くような音と空間の歪みをともない、もの凄い早さで緑色の小さな怪物どもの一群が出現した。

「――シモンっ!」
 私が叫んだときには、もうシモンの頭はパワーアーマーのヘルメットごと吹き飛ばされていた……
 なんというこだ。緑の怪物も同時に爆発したかのように木っ端微塵だった。
 直撃こそしなかった怪物もまた地面に深々めりこんで血まみれのクレーターとなっていた。

「ショック・アタックガンだと……どこかにまだ敵が潜んでるぞ。さがれ! 迂闊に前にでるな」
 我らタクティカル分隊はシモンを瞬殺した兵器に衝撃を受けつつも揺るぎなく後退して廃墟の影へと移動した。
 だが分隊には少なからぬ動揺が拡がっていた。無理もない。
 あれが噂のショック・アッタクガンなら、ターミネーターさえ全滅しかねないほど強力な射撃兵器なのだ。

 しかも今や敵オルクのウォーボスの姿が肉眼でもはっきりと捉えることができた。
 すでに夜は明けていた。

 屈強なノブの一隊に加えて数の暴力のボウイの一隊が土煙をあげながら全速で向かってきている。
 このまま会敵すれば、いくら無敵のスペースマリーンであろうとただではすまない。
 しかも敵にはスノットリンクというオルクの手下である種族を生きた弾として射出するという兇悪なショック・アタックガンまであるのだから……

「とにかく目の前の敵を少しでも減らすぞ。それとショックアタックガンの発射位置を一刻も早く特定しろ!」
 軍曹の指示に従い、私たちはボルトガンとプラズマガンを敵の大軍めがけてぶっ放した。
 先頭を走るノブは無防備で、おもしろいように次々と命中して斃れてゆく。
 だが仆しても仆しても彼我の戦力差は縮まらないように思えた。

40k初めてグランプリ

「軍曹、ショック・アタックガンの砲撃位置を確認しました! 前方の廃墟の二階です」
 最後まで退却せずにイージス防衛ラインにすがりつきながらも敵情を観察していたマルコが嬉々として叫ぶ。

「バカ野郎がっ! 緑野郎の特攻で一緒にミンチになりてぇのか!」
 軍曹が怒声を浴びせた刹那、またもやあの不気味な絶叫音と不穏な空気の流れを感じた。

 つづいて轟音――だが緑の怪物はマルコの遥か後方の地面に激突して地面に大穴を空けたにすぎなかった。

「あぶねぇ、あぶねぇ」
 飄々としたマルコは防御陣地のある高地から駆け下りるようにしてターミネーター部隊の後方へと移動した。

 それとほぼ同時に一際派手な軍装のウォーボスがターミネーター分隊の集中砲火により討ちとられた。
 あっけない首領の最期にただ1匹残ったノブが錯乱状態の態で一目散に逃げてゆく。形勢逆転だ。
 しかし深追いは禁物だ。ノブを倒してもまだ軍隊蟻のごとくひしめくボウイの一群が驀進中なのだから。
 ターミネーター分隊だけでなく、タクティカル分隊もまた散開していた隊形を密集隊形へと変えて白兵戦に備える。

 しかし不運の厄災はターミネーターのその死の翼を軽々ともぎとったのだ。
 前方に出すぎていたターミネーター分隊のひとりが、またもやアタック・ショックガンの餌食となったのだ。
 無数の緑の怪物は血肉の華をけばけばしく咲かせてターミネーターをも簡単に葬り去っていった。
 チェーンフィストを装備したターミネーターアーマーは最古参兵のひとりブラザー・ルカだった。

 しかし今や狙撃地点は把握しきった我が特任先遣隊に恐れるものはなかった。
 巧みに射戦を遮るように隊形を整えつつ、火力を目の前のボウイにのみ集中させたのだ。
 一方、ボウイも鼻息荒く死にむの狂いで向かってくる。
 もはやオルクの血走った白目が見える位置で迫っていた。
 
 「デスウィング・ターミネーター分隊、突撃っ!」
 ラグエル中隊長の命令が轟くや精強にして精鋭のターミネーターがボウイ隊の前に躍りでる。
 ボウイ隊も射撃で応戦するも、そんなものはターミネーターを猛進を妨げるものではなかった。
 
 まずは先陣を切って指揮官であるラグエルが彼の静寂の剣により2匹のオルクを血祭りにあげると、つづくターミネーター分隊の軍曹もパワーソードの錆とてオルクを一刀両断にした。
 
 肉弾戦には圧倒的破壊力と自信を持つオルクも黙って斬られまいと必死に猛反撃を試みる。
 だがターミネーターアーマーの装甲は堅牢すぎた。
 デカいだけのなまくら斧ごときではかすり傷ひとつつけられないまま、とどめのパワーフィストが炸裂した。
 ターミネーターの巨大な拳はかするだけでもボウイを肉塊へと変えてゆくだけの力を持っていた。
 断末魔をあげながら1匹また1匹とボウイは仆されていった。その数は軽く十を越えていただろう。
 
 わずかに3匹のみが幸運にもパワーフィストの一撃を受けずに逃げだすことができた。
 オルクの歩兵部隊は完全に崩壊した。
 しかしまだあのショック・アタックガンは健在なのだ。
 不用意に建物の陰から飛びだそうものなら全滅しかねない脅威を秘めていた。

「我らが任務は威力偵察である。追撃戦の必要なし」
 ラグエル中隊長の英断により、我らは逃げるオルクをそのままにした。
 完膚無きまでに叩きのめせば、もはや再び歯向かってくることはないだろう。

 我らは皇帝陛下の御加護と完全なる勝利を祝し、お互いの健闘を讃えあった。

 しかし我らの目的は異種族を叩きのめすことではない。
 この惑星上にはダークエンジェルの一翼として果たさねばならぬことを成すために降り立ったのだ。
 だが私のような新兵にはその真の目的は知らされてはいない。しかし、そんなことは関係ない。
 私は皇帝の忠実なる臣下として戦い、時が来れば死ぬるだけだ。

 以上、私の戦闘記録を終わる。


※このリプレイは実際のゲーム内容とは演出の都合あるいは記憶ちがいで若干異なっている場合があります。
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コメント

これはなんといい戦闘記録

from SOQ
面白く読ませていただきました!
新兵の緊張が伝わってきますね。

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