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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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映像化の話題性について

今回はライトノベルではなく純文系、娯楽系の一般小説について書いてみようと思います。
昨今のラノベはそれなりに売れると、アニメ化はつきものなのはご承知のとおりですが
最近は純文学も受賞作品となると、かなりの頻度で映画化していたりするんですよね。

とはいえ純文系作品というのは娯楽作品ではないので全体的に地味なんですよね。
なのでせっかく映画化してもひっそりと単館上映されて終わりみたいなことも多々あります。
主演俳優や女優が有名どころだとまたちがうんですが、だいたいはそんな感じです。

しかし一方で小説原作の邦画でも大々的に宣伝を打って盛りあげようとする作品もありますよね。
単館上映とロードショー作品との差はどこにあるのでしょうか?
娯楽性もさることながら、やはりスケール感だったりするんじゃないかというのが私の考察です。
派手さにおいては同じような作品であっても、主な登場人物が2人でほとんど室内シーンばかりのものと
登場人物の数はわりと多めで、いろいろな場所を舞台とするのでは、どちらがより宣伝してもらえるでしょうか?

例として最近の若手作家として万城目学と森見登美彦という2人の作家がいます。
その作品の傾向は日常系ファンタジー系で主に京都など関西を舞台にしている点など共通点が多いのですが
映像化という点ではかなり対照的な結果となっています。
万城目学はというとデビュー作の『鴨川ホルモー』の映画化をはじめ、『鹿男あをによし』はドラマ化、
さらに『プリンセス・トヨトミ』も映画化し、つづく『偉大なる、しゅららぼん』も映像化するんじゃないですかね。
対する森見登美彦は『四畳半神話大系』が深夜アニメになっただけで他の作品の映像化はまだありません。
個人的には森見作品が好きなのですが、やはり映像化するなら万城目作品なのは仕方ありません。

なにせ森見作品は四畳半文学ともいうべき作風が魅力であり、かなりのシーンが下宿の四畳半の中で進行し、
外に出ても作品の主人公たちの通う京都大学周辺をちょろっと徘徊する程度なんですね。
さらにほとんどが主人公の独白や妄想を主体とした流れとなっているので、かなり1人シーンが多いのです。
いくらおもしろい作品でも、これを映像化するのはつらいというか、文章で読んだほうがおもしろいのです。
無理して映像化する必要がないんですね。
それに較べて『鴨川ホルモー』の鬼同士の合戦とか『プリンセス・トヨトミ』の真っ赤な大阪城など
映像として映えるシーンが多いんですよね。つまり映画にし甲斐があるわけです。

もしも映画化を狙うのであれば、そのあたりも事前に考慮に入れておいて
自分の作品は映像化向きなのか、そうでないのかを知っておくと、自分の進む方向性も見えてくるでしょう。

ただし注意すべきなのはドラマ化なんですよね。
『ビブリア古書堂の事件手帖』がミスキャストだなんて騒がれていましたが、これは大きな誤解です。
なぜならたいていのドラマの場合、主演俳優女優が先に決まっていて、ストーリーは後からつけるんですね。
つまり今回は剛力彩芽の出演ありきで、ストーリーを探したところ『ビブリア~』が選ばれたに過ぎないわけです。
そういうわけですから「ミスキャスト」というよりは「ミスシナリオ」ともいうべきものなんですね。

とはいえ、なかなか大御所作家でもないと口出しできない世界なので運を天に任せるしかなかったりもするわけですが
映像化されるときにはどういうイメージになるのか考えてみるといいと思いますよ。
ただしキャラデザインとか声優とかそういうところを考えようというのではないので誤解なきよう。
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