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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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恋愛経験なくして恋愛は描けないのか?

森永卓郎「クリエーターはオタク化しすぎるな。リアル恋愛経験がなければ恋愛ゲームは作れない」

という記事について、なかなか興味深い2ちゃんねるのスレが立っていたので、
このことについて今日は話してみたいと思っています。

この議論をもっと普遍的に考えていった場合、
恋愛ゲームだけに限らず「創作」にクリエイターの「リアル体験」は必要か否か?
ということになるわけですが、さてどうなんでしょうね。

さて、2ちゃんねる的には、いわゆる「リア充」な人は少数派ですから
当然ながら森永氏の発言には否定的なコメントが多く寄せられています。

異世界ファンタジーの作品を作るのに、異世界を冒険しなきゃできないのかみたいな暴論もありますが
もう少し深く考えてみれば、異世界を描くには現実世界とのちがいを知らないとダメだということに
気づいてほしいと思うわけです。
気候や地形、動植物の生態系など自然界のことから、政治体制、宗教哲学、経済システムなどなど
現実世界についての最低限の知識があって、はじめて「じゃあ、異世界はどこが違うの?」となるわけです。
そういう意味ではリアルを知らなければ、読者を唸らせるようなことは書けません。

そして小説の中には書物やネットで集められる資料では書ききれないこともたくさんあります。
先日も私が世界一臭い料理シュールストレミングの試食についての感想を書きましたが
文書やテレビ番組でのタレントの反応などだけでは、わからなかったことがたくさんありました。
体験すればするほどに理解や知識も深まりますので、しないよりは体験したほうがいいわけです。

それを踏まえて、リアル体験がなければ書けないのかという議論に戻りますと、体験しなくても書けるとは思います。
しかし体験の代わりに参考にするのは、映画でもアニメでも別作品と言うことになりますから
必ず参考元作品の作者の解釈が入りますから、どうしても間接的になってしまい独自視点を持ちにくくなります。
つまり作者ならではの見解や解釈に基づくもの”オリジナリティ”をだしにくくなってしまうんですね。

たとえば「初キスはレモンの味」なんていうのが今ではどうか知りませんが
一昔前までは大真面目に信じられていたわけですが、本当にレモンの味がするのかというと絶対にしません!
そもそもキスに味なんてありませんし、どう感じるかといったことは主観的で千差万別のはずです
あくまで「レモン」というのは青春や恋愛の甘酸っぱさを表現する比喩的な象徴なんですね。
これを最初に発想した人は本当に偉大だと思いますが、現代の作者が大真面目にこれを踏襲したらどうでしょう?
古くさいとか、ひねりがないとか、どちらにしてもあまり好意的な反応は望めなさそうですよね。
ですが今まで一度もキスしたことのない作者が、初キスの味について書かなくてはいけなくなったとき
この「レモンの味」という表現しか参考元がなかったらどうでしょうか?
妄想だけでどうにかしようとすると、見当違いのことを書いてしまいそうだし、
前例を参考にすると「チェリーの味」とか、その程度の発想しか引きだせなさそうですよね。
逆にリアルで人生のどん底を体験した作家の作品は人間の心の闇とかドロドロしたものがわかっているので
あいれないシチュエーションのフィクションであっても真に迫っていて迫力がちがいます。

読者というのは作者からするといい加減なもので、提示したシチュエーションに共感するかどうかには敏感ですが
当然ながら新しいアイデアを作者にぽんぽん提供してくれることはありません。
ですから作者は新しいアイデアや思いつきは、どこか他から仕入れないといけないわけですが
他の作品からの流用よりも、やはり体験できるものなら体験を通して感じたものを作品に投入したほうが
作品の深みも増すし、バリエーションも増えていくものなんですね。
そして体験や経験を通して実感したことはナマのままでは使えませんから
これを作品の素材として、どうアレンジ、演出するかが、作家の腕の見せどころになるわけです。

小説を書く以外にも、人生をエンジョイするためにも楽しい経験や体験ならしておいたほうがいいですよ!

ところで、あなたはいい恋愛をしてきましたか?


あさりよしとお先生は『宇宙家族カールビンソン』以来のファンですが、これは名言ですね。
asari
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