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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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模型では黒は黒く塗らず、白は白く塗らない。小説もまた同じ

プラモデルなどで色を塗るときの基本テクニックとなっていることなのですが
本物の色が「黒」だからといって、黒(ブラック)の塗料を使って塗ってはいけないんですね。
同じく本物の色が「白」でも、白(ホワイト)の塗料で塗ってはいけません。

どういうことかというと、なんでもいいですから実際の黒い物や白い物を見てください。
あるいはネットで画像検索してもいいですよ。特に屋外にある大きな物(自動車など)がいいでしょう。
その色は本当に真っ黒だったり、真っ白だったりしますか?
光の反射のぐあいで、本物に使われている塗料は黒ではあるけれど、見かけ上は黒ではなく灰色ですよね。
それも思ったより薄いグレーだったりするわけです。
同じように白い物も見かけ上は、思うより濃いグレーになっているんですよ。

そしてプラモデルのような模型というのは、たいてい実物大ではなく縮尺模型です。
もし実物大なら本物と同じ色、可能であれば同じ塗料で塗れば、そのままの色彩を表現できます。
ところが縮尺模型の場合、同じ色で塗っても、同じように見えてくれないんですね。
もともと実物は屋外の日光下での光りぐあいなのに対して、ディスプレーモデルは蛍光灯など人工照明下ですから
そもそも照明の光量や色調、光の当たり方も異なっていますから、前提条件がまったくもってちがっているんですね。
さらに光は大きな物と小さな物では影のでき方が異なるということもあって見え方が全然ちがってくるのです。

ですから縮尺模型では、実物が完全に黒いものであっても、それよりも薄いグレーで表現するんですね。
同じように白であっても、白に少量の黒や茶、青、緑、などの塗料を少し混ぜて使うわけです。
そうするとその色自体は黒や白ではないのですが、見かけ上は黒より黒らしく、白より白らしく見えてくれるのです。

これは色だけでなく形もそうなんですね。
人間の目の構造として大きな物を見ると、その像が歪むことになりますので
実物そのままに縮小してしまうと、小さな物では像が歪まないので違和感を感じてしまうのです。
なのでプラモデルなどは象の歪みをあらかじめ計算して、実物とは少しだけフォルムを変更してるんですね。

小説もまた描写という面では、同じように表現すべきなのです。
本物と同じように描けば、それが本物らしくなるのかといえば、そういうことはありません。
むしろ本物とまったく同じように描いてしまうことで、リアリティが失せてしまうこともあるわけです。
特にこの性質が顕著なのは会話文ですよね。
本物の会話をそのまま文章に起こすとすると、それはすごくリアルになるように思えますが
実際には文章として読むとなると、冗長すぎて意味がよくわからなかったり、支離滅裂に見えたりするんですね。
なぜなら文章にすると、どうしたって声の抑揚や間というものを正確に表現し得ないということがありますし
会話で話している人たちは、当事者であるから会話の内容についてあらかじめ熟知していますが
第三者である読者にはあずかり知らぬことですから、会話している当人たちの共通認識として
あえて言わないでいることなどはわかるわけがないので、情報が不足してしまうんですね。

つまり事実を歪めてディフォルメをするからこそ、よりリアルになるということが非常に多いのです。
リアルを追求すればするほど技巧的なテクニックを要するということを注意してくださいね。
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