今も残る帝国海軍艦艇は何隻あるでしょう?
昔のものとして、お城に関しては全国に多く現存天守や復元天守があり観光地となっていますし、お城ファンも数多いかと思います。
私も子供の頃はお城が大好きで旅行で近くにいけば必ず見にいきましたし、プラモデルも数多く作りました。
最近ではお城マニアで有名な春風亭昇太師匠の著作『城あるきのススメ
』に感化されて中世城郭にも興味がでてきました。
中世城郭というのは天守閣とか立派な建物などない戦国時代中期頃までの簡素な城砦のことで
石垣なんかもないくらいで、基本的には空堀と土塁くらいしか遺構が残ってないんですけどね。
つまり地面の凹凸だけの遺跡です。マニアックですよね。
同じくらいマニアックじゃないかと思うのが艦艇遺構じゃないかと思うのです。
日本は海洋国家ですから、それこそ無数の軍艦を建造してきました。
しかし軍艦というのは戦争をするための兵器ですから、その多くが撃沈されて海の藻屑となっています。
沖縄沖に沈む戦艦大和の残骸写真を見たという人も多いことでしょう。
大和型に次ぐ巨艦で連合艦隊旗艦だった戦艦長門なんかはビキニ環礁の核実験で標的艦とされて沈没してますしね。
なんと長門は2度の核爆発に耐え、4日間も沈まなかったというから凄いものです。
現在は放射能の影響もなくなり、人気ダイビングスポットとして海底に擱座した長門を見物できるそうです。
しかしマーシャル諸島のビキニ環礁まで行くのはなかなか大変です。
(ちなみに水着の「ビキニ」は原爆級の衝撃的な水着という意味でビキニと命名されたそうですよ)
日本国内で見学できる艦艇はというと、もっとも有名なのは戦艦三笠ですよね。
横須賀の三笠公園に記念艦として鎮座するのは日露戦争時の連合艦隊旗艦です。
戦中の金属不足で主砲などは供出されてしまい、現在はコンクリート製だったりしますが
唯一、当時の勇姿を拝める軍艦としては貴重な存在となっています。
戦闘艦ではないですが、お台場の船の科学館に係留されているのは特務艦の宗谷です。
戦時中の特務艦というよりも戦後の南極観測船としてのほうが有名ですけどね。
これは現在も船籍を有していて出航可能な状態で保存されている貴重な艦船です。
横浜に係留されている氷川丸は貨客船でしたが、戦中に徴用されて病院船として活躍しました。
同じく横浜にある帆船の日本丸は戦時中に帆走艤装をはずされて石炭運搬船として利用されたりもしていたようです。
しかし特出すべきは、北九州市にある軍艦防波堤でしょう!
ここのは日本海軍のなんと駆逐艦が3隻もあるのです。その駆逐艦とは、柳、冬月、涼月の3隻になります。
このうち冬月、涼月は戦艦大和の沖縄特攻作戦に随伴した駆逐艦だったりもします。
しかし、戦後に防波堤として利用すべく沈められたものであり、かつ冬月、涼月のあるところは
現在は完全に埋め立てられてしまったがために、googleマップをよく見ると、
うっすら地面の色が異なって2隻の艦影が確認できる程度しかないんですよね。
しかし柳はかろうじて艦体を確認できる程度には残っています。
とはいえ艦上構造物は金属泥棒の被害に遭ったり、風化したりしたので、何も残っておらず、
艦の周りもコンクリで補強してあるため、いわれなければ船とわからないんですよね……。
しかも桃型駆逐艦の柳は大正時代の建造で、太平洋戦争時には練習船としか使われてませんでしたし。
かえすがえすも惜しいのは、海防艦の志賀です。
志賀は鵜来型海防艦で小型艦艇ながら帝国海軍らしいフォルムを持っていたんですよね。
戦後は海上保安庁の巡視船こじまとして利用され、退役後は千葉市美浜のこじま公園に保存されてたんですよ。
長らく海洋公民館として利用されていましたが、老朽化を理由に1998年に残念ながら解体されてしまいました……
太平洋戦争に参加した帝国海軍最後の艦艇として展示目的なら、まだまだ利用価値はあったと思うんですけどね。
現在、志賀はわずかにいくつかのパーツが展示されているだけになってしまいました。
知っていれば、解体する前に見学に行ったのですが……私も現物は見たことがありません。
そんなわけで、実は国内には太平洋戦争に参加した軍艦は1隻もないのでした。
その前後の時代の艦艇や非戦闘艦なら三笠、宗谷、氷川丸、日本丸、柳の5隻はかろうじて見ることができます。
私も子供の頃はお城が大好きで旅行で近くにいけば必ず見にいきましたし、プラモデルも数多く作りました。
最近ではお城マニアで有名な春風亭昇太師匠の著作『城あるきのススメ
中世城郭というのは天守閣とか立派な建物などない戦国時代中期頃までの簡素な城砦のことで
石垣なんかもないくらいで、基本的には空堀と土塁くらいしか遺構が残ってないんですけどね。
つまり地面の凹凸だけの遺跡です。マニアックですよね。
同じくらいマニアックじゃないかと思うのが艦艇遺構じゃないかと思うのです。
日本は海洋国家ですから、それこそ無数の軍艦を建造してきました。
しかし軍艦というのは戦争をするための兵器ですから、その多くが撃沈されて海の藻屑となっています。
沖縄沖に沈む戦艦大和の残骸写真を見たという人も多いことでしょう。
大和型に次ぐ巨艦で連合艦隊旗艦だった戦艦長門なんかはビキニ環礁の核実験で標的艦とされて沈没してますしね。
なんと長門は2度の核爆発に耐え、4日間も沈まなかったというから凄いものです。
現在は放射能の影響もなくなり、人気ダイビングスポットとして海底に擱座した長門を見物できるそうです。
しかしマーシャル諸島のビキニ環礁まで行くのはなかなか大変です。
(ちなみに水着の「ビキニ」は原爆級の衝撃的な水着という意味でビキニと命名されたそうですよ)
日本国内で見学できる艦艇はというと、もっとも有名なのは戦艦三笠ですよね。
横須賀の三笠公園に記念艦として鎮座するのは日露戦争時の連合艦隊旗艦です。
戦中の金属不足で主砲などは供出されてしまい、現在はコンクリート製だったりしますが
唯一、当時の勇姿を拝める軍艦としては貴重な存在となっています。
戦闘艦ではないですが、お台場の船の科学館に係留されているのは特務艦の宗谷です。
戦時中の特務艦というよりも戦後の南極観測船としてのほうが有名ですけどね。
これは現在も船籍を有していて出航可能な状態で保存されている貴重な艦船です。
横浜に係留されている氷川丸は貨客船でしたが、戦中に徴用されて病院船として活躍しました。
同じく横浜にある帆船の日本丸は戦時中に帆走艤装をはずされて石炭運搬船として利用されたりもしていたようです。
しかし特出すべきは、北九州市にある軍艦防波堤でしょう!
ここのは日本海軍のなんと駆逐艦が3隻もあるのです。その駆逐艦とは、柳、冬月、涼月の3隻になります。
このうち冬月、涼月は戦艦大和の沖縄特攻作戦に随伴した駆逐艦だったりもします。
しかし、戦後に防波堤として利用すべく沈められたものであり、かつ冬月、涼月のあるところは
現在は完全に埋め立てられてしまったがために、googleマップをよく見ると、
うっすら地面の色が異なって2隻の艦影が確認できる程度しかないんですよね。
しかし柳はかろうじて艦体を確認できる程度には残っています。
とはいえ艦上構造物は金属泥棒の被害に遭ったり、風化したりしたので、何も残っておらず、
艦の周りもコンクリで補強してあるため、いわれなければ船とわからないんですよね……。
しかも桃型駆逐艦の柳は大正時代の建造で、太平洋戦争時には練習船としか使われてませんでしたし。
かえすがえすも惜しいのは、海防艦の志賀です。
志賀は鵜来型海防艦で小型艦艇ながら帝国海軍らしいフォルムを持っていたんですよね。
戦後は海上保安庁の巡視船こじまとして利用され、退役後は千葉市美浜のこじま公園に保存されてたんですよ。
長らく海洋公民館として利用されていましたが、老朽化を理由に1998年に残念ながら解体されてしまいました……
太平洋戦争に参加した帝国海軍最後の艦艇として展示目的なら、まだまだ利用価値はあったと思うんですけどね。
現在、志賀はわずかにいくつかのパーツが展示されているだけになってしまいました。
知っていれば、解体する前に見学に行ったのですが……私も現物は見たことがありません。
そんなわけで、実は国内には太平洋戦争に参加した軍艦は1隻もないのでした。
その前後の時代の艦艇や非戦闘艦なら三笠、宗谷、氷川丸、日本丸、柳の5隻はかろうじて見ることができます。
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コメント
from 通行人
from UNO=日昌晶
情報ありがとうございます。
調べてみると、飛行機救難船第930号(鎮海海軍航空隊)が水光丸として係留されている(いた)ようですね。
写真を見る限り手入れされていないようで船体が赤錆一色になってしまっていて郷愁を感じました。
調べてみると、飛行機救難船第930号(鎮海海軍航空隊)が水光丸として係留されている(いた)ようですね。
写真を見る限り手入れされていないようで船体が赤錆一色になってしまっていて郷愁を感じました。
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