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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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プラモデル興亡史はおもしろい

調べてみると、日本ではわずか55年という比較的浅い歴史のプラモデル業界というのは非常におもしろいです。

1958年にマルサンが日本初のプラモデル「原子力潜水艦ノーチラス号」を発売しますが
なじみのないものだけに最初は販売に苦戦するもテレビ番組のスポンサーとなることでタイアップ番組をもち
プラモデルという玩具の知名度があがってからは、プラスチック=未来的というイメージもあって大ヒットします。
そして雨後のたけのこのように零細企業から大手までこぞってプラモデル業界に参入して群雄割拠の時代となり、
各社がそれなりのバックボーンや戦略、こだわりを見せながらキットを作って販売してゆくなかで
大ヒット商品を生みだしながらも倒産する企業、倒産寸前まで追いこまれるも起死回生する企業とさまざまなんですね。
古くから玩具業界はバクチで一度やるとやめられないなんて言われていますが、まさにプラモデルも同じでした。
しかも最初からヒット商品を飛ばすメーカーよりも、大失敗しているメーカーのほうが現在も活躍してるんですよね。

模型業界の雄、タミヤもまた本来は木製模型メーカーのこだわりからプラモへの参入が比較的遅く
木製模型の需要減から意を決意しての第1号商品「戦艦大和」はキットの出来こそ悪くなかったものの
ライバル企業がほぼ同時期に同じ商品を発売し、しかもより安い価格、より大きなサイズ、2色成形ということで
タミヤはどうにか価格だけは下げて同じにするも、やはりライバル商品に勝てず大失敗してしまうんですね。
それでも木工作業所の片隅でリンゴ箱を机とイス代わりに設計図を書いてでもプラモデルへの挑戦をつづけます。
そして起死回生の「パンサー戦車」の大ヒットにより今のミリタリーモデルの礎を築くに至ります。
タミヤが世界標準にした1/35スケールも当初は戦車の中に電池とモーターが入るサイズを計測すると
縮尺がたまたま1/35だったなんていう裏話もあったりします。当時は動いてなんぼのプラモだったんですね。

そして金型技術はもはや世界一となったガンプラのバンダイもまた最初は手痛い失敗をしていました。
元々は模型メーカーではなく玩具メーカーであったバンダイはプラモへの参入が最も遅いメーカーのひとつで
倒産したイマイの金型を引きとって模型業界に参入することになります。
しかしゼロからスタートとなった自社製品のスポーツカーのプラモの出来は酷いもので
その後は元イマイの技術者によってなんとかまともな製品を作ってゆきますが
経営的にスポーツカーブームが一過性であり長続きしないと経営判断したがゆえにブームに乗り遅れ
バンダイ模型は一時、同じ関連会社のポピー(超合金玩具専門)に合併される寸前まで追いつめられました。
しかし運よく宇宙戦艦ヤマトのプラモデルで大成功して一息つくことができます。
その後、人気はあるものの超合金玩具が売れないために打ち切りが決定していたガンダムの版権をとって
これが今も続くヒット商品を生みだし続けることになるわけです。
ガンダムの版権は元々ライバル玩具会社がスポンサーになっていた関係もあって
かなり難渋しながらも熱意で獲得したという経緯もありましたから、
もし簡単に諦めていたら今のガンプラは存在しなかったかもしれません。

逆にイマイなんかは最初から鉄人28号などのキャラクターモデルでヒットを飛ばしていき
サンダーバードのプラモデルで頂点を極めるわけですが、過剰な設備投資をしたことと
サンダーバードにつづく版権を獲得した特撮番組などがそれほどヒットしなかったことであえなく倒産……。
なんとか再建して、ガンダムにつづけとばかりマクロスのプラモでかなりヒットを飛ばしますが
つづくオーガス、サザンクロス、モスピーダなどがイマイチで結局は廃業してしまうんですよね。

しかし当時のマクロスのプラモデルは確実にガンプラよりも技術的に上でした。
Zガンダム、ZZガンダムあたりのモビルスーツは合体変形機構があるなどデザイン的な問題もあって
初期ガンダムのプラモデルに較べると、ポリキャップの採用など技術的な向上はあれど
どうしても全体として見ると完成品がオモチャっぽいスタイルになってしまう欠点がありました。
そこへいくとマクロスのバルキリーの完全変形プラモデルなどは完璧に近いプロボーションでした。

バンダイの技術力が他社を完全に超えるのは10年ちょっと前のMG(マスターグレード)の発売以降からで
それ以前は他社よりも完成度の面では一歩ゆずるといったレベルじゃなかったかなと。
あまり比較にはなりませんがクラウンの100円プラモの1/144ジェット機シリーズなんかは
1960年代後半の製品でしたが、1980年代末の「逆襲のシャア」のガンプラよりもシャープでよくできてました。

キャラクターモデルやガンプラ便乗のパチプラモのクオリティだけ見ると昔のキットはダメダメなんですが
スケールモデルとなると1960年代に発売されたキットは今見ても遜色ない完成度だったりします。
ただ古いキットは金型がどうしても損耗している分だけ発売当初のシャープな仕上がりになりにくいようです。

それと最近では中国とロシアのプラモデルがバカにできないくらいの技術力となってきました。
作りやすさなら、まだタミヤやハセガワのキットのほうが巧いですが
精密さなどに関しては価格帯の問題もありますが、香港のドラゴンモデルとかすごいです。
最初は日本もそうでしたが、日本製品のコピーからはじまったのに今やオリジナルを作ってます。
(SDガンダムとかは未だにデッドコピー商品が氾濫しているようですがw)
中国は独自発展したのに対して、韓国は日本のコピーから脱却できずに終わってしまったようで
抗日独立軍の戦艦や戦車とかの妄想ウリナラキットが登場しなかったのは、個人的にたいへん残念なんですけどね。
個人的に攻撃型イージス艦「李舜臣」が作ってみたいのですが……
防御専門のイージス艦なのに攻撃武器を多数搭載可能にしたことで(でもミサイルは調達不足で半分も搭載できてない)
防御力と索敵力が脆弱というイージス艦の概念を覆す韓国の自尊心ともいうべき艦なので、絶対に模型化した思うのでが
中国メーカーでさえ模型化していないので、どこかで作ってくれないでしょうかね?
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