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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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作家は職業上、言葉に気をつけなければいけないのか?

よく作家なんだから言葉に気をつけて発言しろみたいなことをいう人がいます。
この前も作家出身の都知事が舌禍で叩かれていましたしね。
まったくもって見当違いだよなと、作家のはしくれは思うわけですよ。

そもそも作家なんていうのは言語学者でも日本語教師でもありません。
物語を文章で書いて、それを商売にしているわけですよ。
その物語というのは、良くいえばフィクション、悪くいえば嘘っぱちですよね。
ノンフィクション系だって、かなり脚色や演出を加えているわけですし事実そのものではありません。

つまり作家というのは、ひっかかるほうが騙されることを了解している詐欺師なんですよ。
思いつくままに頭のなかの妄想をもっともらしく構築して、口からでまかせで言ってるようなものです。
そんな人種に正しい言葉とか、配慮した表現を求めるほうがどうかしています。
あなたは詐欺師に騙すのがプロなんだから配慮した発言をすべきだと注文をつける気になれますか?
まさかそんな人はいないでしょう。作家も同じなんです。
たいてい作家や文章を書くのを得意としている人というのは、軽はずみな発言も多いのもうなずけます。
いちいち周りに配慮して書いてたら作家なんてやってられないんですね。

真に言葉に気をつけるべきは、マスコミとか事実を伝える商売の人達です。
彼らは作家のように物語という嘘を語ることは許されていないのですから、事実に反することは言ってはいけません。
そのために発信する記事には校閲がはいったりするわけです。
小説の校正は誤字脱字があるかと、ついてる嘘に矛盾がないかくらいしかチェックされませんが
記事の場合は、取材結果や資料と照らしあわせて合っているかどうかも重大なチェック項目です。
とはいえ、イデオロギーとしての思想バイアスまでは除去しきれないので、
嘘は書かないけど受け手にわざと誤解されるように言葉足らずにしたり、そもそも記事として取り上げなかったり
都合のいいシーンだけを切り抜いたりするのはマスコミのよくやる手法として批難されていますよね。

なので、作家なんだから発言に気をつけろとは言わないでください。
作家は合法的詐欺師にして、根っからの嘘つきにして妄想家なのですから。
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