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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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比喩で表現の幅を広げよう【文体技術向上特集6】

基本の3ポイントがだいたいできてきたら、文体というか文章というものに自分らしさが見えてきます。
そのうえでさらに個性をだすために挑戦してみてほしいのが、いかにオリジナルな表現で演出するかです。

際立って目立つのが「比喩」表現です。
直喩(明喩)、隠喩(暗喩)なんていうのを国語の時間に習ったはずです。
直喩は「まるで~のような」みたいに、これは比喩ですよとわかる書き方をするもので
隠喩のほうは、はっきりと比喩とわかる書き方をしませんが、前後の文脈から判断して
比喩であることがわかるような書き方をするものでしたね。

どちらかというと小説では読者に親切な直喩が多用されます。
隠喩のほうはリズムや文字数の関係で詩などに多用されています。
もちろん小説のなかで詩的な文章を書きたいというのであれば、この隠喩を用いるとそれらしくなります。
ただし隠喩というのは唐突に不思議な単語が並ぶことになるので、読解力が弱い読者層には不向きでもあります。
児童文学では滅多にお目にかかりませんし、ライトノベルでも耽美的作品でもない限りあまり多くはないですね。
この2つ以外にもマイナーな比喩表現がありますので、興味のある方は自分で調べてみてください。

では、つぎにどんなときに比喩を用いると効果的かということに移りましょうか。
実際にはあまりときと場所を選びませんが、特に複雑な情緒を書くときに用いると効果的ですね。
学校教育では、往々にして物体の形状とかを表すツールとして教えられていますので
「卵のような物体」とか「雪のような白い肌」とかそういうふうに使うことが多いわけですが
文芸作品の場合ですと、それだけではなく気持ちや心情などを表すときに多用されます。

これには2つのタイプがありまして、ひとつは物体や事象を叙情的に表現するときと
もうひとつは心情を抽象的に表現するときの2通りが存在します。
前者の具体例としては「あらゆる希望を呑みこんでしまうかのような海の色」なんていう感じで
実際に「あらゆる希望を呑みこんでしまう」ということに色彩を表す意味なんてないのですが
それをあたかも色彩を持っているかのように、登場人物の心情を景色などに反映させることで
見るとか聞くといった”行為”に感情を併せ持たせることができるんですね。

また後者の例では「水鏡に一滴の滴が落ちて波紋が広がってゆくように哀しみが染みいってゆく」みたいな感じで
こちらは実際の心情や感情というのは物や事象とはなんら関係ない次元のものではありますが
あたかもダリなどのシュールレアリスムの美術作品のように象徴性によって感情と物体や事象とリンクさせるわけです。

上記の2つの技法は特に基本的なことではありますが、これを実践するのはなかなか難しいのです。
なぜならあまりにありきたりの表現にしてしまうと、かえってチープになってしまうんですね。
つまり斬新にしてオリジナリティ溢れる比喩を用いるかによって、作者の文章の個性に直結するわけです。
使い古された陳腐な表現もダメですし、あまり奇抜なものすぎても読者の理解の範疇を超えてしまうので
そこのさじ加減というのが非常にシビアなんですが、決まると読者に深い印象を刻むことができます。

奥の深い比喩について、もう一度よく考えてみてください。
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