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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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恐竜の登場前は哺乳類の天下だったことを知ってますか?

ほとんど小説とは関係ないですが、絶滅動物好きなのでネタとしてひとつ。

その昔、といっても三畳紀(約2億5100万年前から約1億9960万年前まで)の後期に
恐竜をはじめとする主竜類(現存する子孫は鳥類やワニ)がどんどん数も種類も増えて繁栄してゆくわけですが
それ以前はというと、実は我々哺乳類の共通の祖先である単弓類が全盛を極めていたんですね。

そもそも哺乳類と爬虫類の関係というのは、従来は爬虫類から哺乳類に進化したと思われてきましたが
現在の研究では魚類から両生類へと進化したあと、それぞれ別系統で両生類から進化したことがわかってきました。
そして哺乳類の祖先が単弓類、爬虫類の祖先が双弓類と名付けられています。
命名の由来は頭蓋骨の形状で、側頭部に穴がひとつ空いてるのを単弓とし、ふたつ空いてるのを双弓としたものです。
両者とも大雑把に見ればトカゲっぽい姿形をしていたわけですが、この時点で両者は完全に分岐していたのです。

最初期の単弓類で有名なのは、やっぱりディメトロドンですね。
ずんぐりしたトカゲの背中に巨大な帆のようなウチワのようなヒレがあるやつです。見たことあるでしょ?
子供向け恐竜図鑑だと未だに恐竜の仲間として登場しますが、れっきとした哺乳類の祖先です。

このディメトロドンなどが大型両生類などを捕食する地球最大の肉食動物だったわけです。
かわって双弓類はというと、形は今と同じくほっそりした小型のトカゲのような種がが多かったようですね。
そして、その後も単弓類は繁栄してゆき、体長なら5メートル、体重なら2トンくらいの大型種までいました。
概してずんぐりした体型と間の抜けた顔で、おせじにも格好いいとはいえない連中ばかりなんですけどねw

そんな地上の覇者であった哺乳類の祖先たちなのですが、古生代と中生代との区分でもある
ペルム紀と三畳紀の境界において、地球最大の大量絶滅によって姿を消してしまいます。
理由は確実ではありませんが唯一最大のパンゲア大陸が分裂して今の大陸のように変化した時代でもあり
劇的な環境変化によって大量絶滅してしまったようです。生き残れた陸上生物はわずか数パーセントだったとか……
海中でさえ古くからしぶとく生きていてアンモナイトや三葉虫が絶滅してしまったくらいですから。

そんななか、いち早く生態系のトップに登りつめたのは我らが単弓類のうちキノドンなどの獣弓類でした。
最新の復元図では、このときにはもう体毛もあったようでトカゲともケモノともつかない姿をしていて
六本木ヒルズでの展示で使用された復元図はもうイボイノシシとハイエナをかけあわしたような情けない顔といい
恐竜たちの精悍なマスクに比べるとほんとうに残念な動物たちでした。
で、そんなキノドンが君臨したのはあまり長くなく三畳紀中期以降はもう恐竜たちの世になっていきます。

哺乳類の祖先と恐竜とどうちがうのかというと、まず最大の特徴は脚ですね。
恐竜はなんと胴体の真下に脚がくっついていて、しかも基本二足歩行となったのです。
その後、ブラキオサウルスやトリケラトプスなど体重の増加で四足に回帰した種もありますが
どの種も前脚は比較的小さく体重のほとんどは後脚で支えていました。
対して獣弓類はというと昔ながらの体型で、脚は胴体の横にくっついていたのです。
つまり恐竜はダチョウのように走れるのに、獣弓類はワニのようにしか走れなかったのでは勝負になりません。
しかもこの時代のワニは恐竜と近縁種だったので、四足ながら脚は直立だったので素早く走れたのでした……
ワニやカメの祖先は最初直立型で、後に水棲になったり甲羅を持つようになったりしたことで脚が横向きに戻ったのです。

それともうひとつ重要なのが呼吸方法ですよね。
獣弓類の呼吸方法は人間と同じ袋状の肺で呼吸していましたが、恐竜は気嚢という補助器官を持ち、肺もチューブ型です。
哺乳類の肺は横隔膜で動かすフイゴみたいなものですから、空気の流れは行ったり来たりの往復運動になります。
この仕組だと肺の中の空気を全交換できないので、新鮮な空気と使用後の空気が混じってしまいます。
ところが恐竜たちの肺はチューブ状で空気の入口と出口が別にあり、気嚢がポンプの役割をします。
そのため効率が非常によく低酸素でも活動でき、なにより鳥類として空を飛ぶだけの筋力も生みだせたのです。

そんなわけで哺乳類の祖先たちは生存競争に負けてしまい、恐竜の天下になります。
わずかに残った獣弓類はネズミほどのサイズのみが残り、ここで完全なる哺乳類の形質を完成させます。
哺乳類の最大の特徴である子宮による胎生とかですね。
あと哺乳類の多くが近視で色盲なのも、この時代の哺乳類が夜行性だったことに由来します。
暗闇の中では色より明暗のほうが大事だし、遠くはそもそも見えないのでということらしいですね。
人間は後に色覚や遠視力を取り戻したわけですが、見える色素の数も少なく、遠くを見るのも限度があります。
恐竜の直系であるワシは数キロ先の獲物を見つけるとか桁違いですからね。かないません。

ですが恐竜が隕石の衝突で絶滅してしまい、鳥類と近縁のワニしか残らなかったがゆえに今の人類の繁栄があります。
隕石が落ちていなければ、未だに完全形態を手に入れていた恐竜の天下だったという見方もあるくらいですから。
とはいえ一度、落ちぶれてしまうと、恐竜は鳥と同じく骨が中空だったりと比較的体重が軽いので
鳥になりかけた恐竜たちが再び大型化する前に大型化してしまった哺乳類には太刀打ちできなかったようですね。
ディマトリアというダチョウの体に巨大な猛禽の頭を持つティラノサウルスの再来といっていいような
体高2メートル、体重200から500キロにもなる恐鳥類と呼ばれる鳥が新生代の暁新世から始新世にかけて繁栄しましたが
この恐鳥類ですら餌となる草食哺乳類の大型化によって、だんだんと力負けするようになり絶滅してしまいました。

胎生を除けば体重が重いくらいしか能のなかった哺乳類が現代の地球でこれだけのさばっているのも不思議なものですね。
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