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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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セックス表現における男女作家のちがい

あまりライトノベルでは直接的なセックスシーンというのはないですが一般文芸では少なくありませんよね。
最近の作品を読んでいくと、どうも男性作家と女性作家では、このセックス表現がかなり異なっているように思うのです。

まず男性作家はというとですね、これがまた極端な傾向がありまして、官能小説のように過剰に書く場合もあれば
できるだけ省略してして敢えて書かないという手法の2タイプがあるように思われます。
男性は得てして恥ずかしがりなので、根がスケベでも意外と公に向けて性的なことを表現するのは苦手なようです。
そのため数行であっさりと書いてしまうか、あるいは逆に開き直って濃厚に書くかになってしまうのかもしれません。
また濃厚なシーンを書くにあたっても、これがまた女性作家とは顕著に異なるところなのですが
どうも表現的にいかに多彩にするか、そしてセックスのバリエーションをいかに多くするかといったことに傾注していて
どちらかというとフェチとかSMとかいったマニアックな性癖へと向かってゆくことが多いんですよね。
それでもちょっと直接卑猥な単語を書くのが恥ずかしいのか、それとも読者の要望なのかはよくわからないのですが
なんだかよくわからないほどの比喩を駆使するのは今や官能小説のセオリーとなっていますよね。
あるいは男性向けのアダルトビデオのタイトルとパッケージを見てもらえれば、だいたいわかると思いますが
いかにマンネリを避けるべく、手を替え品を替えといったかたちで表現しようと苦戦しているのかがわかります。
これは小説や漫画などの媒体についても同様の傾向があるように見受けられます。

対して女性作家の描くセックスシーンというのは、従来型であればあまり書かないというスタイルも多いのですが
赤裸々に表現している作品も予想以上に多く見受けられるのが、最近の特徴ではないでしょうか。
このとき同じ濃厚なセックスシーンを描くにしても、男性作家とは大きく異る視点で描かれがちなのです。

男性作家は行為やシチュエーションのバリエーションにこだわる点で、ある意味、ファンタジー的なのですが
女性作家はあまりそういうところは主眼におかず、情念というか本能的な烈しさを表現していて
奇をてらうことなく男女が愛欲のままに肉体を貪るさまを即物的に表現しているんですよね。

このちがいは文章表現とか作風のちがいというよりもセックスにおける男女の考え方、感じ方のちがいなんでしょう。
男というのは性欲に動かされやすいのに、意外とウブなところがあって、いつまでも夢や幻想を持っているようです。
そのため現実では到底ありえないファンタジー的なセックスというのをついつい追求してしまう。
女は逆にセックスにあまり幻想を持っていないわけです。近年はキリスト教的な貞操観念が普及していきましたが
それ以前の女の性というのは、民俗学などの本を読むと奔放というか力強い生命力を感じるほどですから
根本的なところは性の歓びというものに対して大胆になるのも必然といえるでしょう。
私自身の周りでも男性より女性のほうがむしろ性に対しては大胆で奔放な人というのは多いですし。

こういう男女差を念頭に置いて作品を読み比べてみるのもおもしろく、参考になるでしょう。
また実際に異性がどのような性を求めているのかということを感覚的に知るためのヒントにもなるでしょう。
いつも互いに体を重ねながらも、求めているものはまったくちがっていて
よかれと思っていてやってきたことが、実は独り善がりだったなんてことも往々にしてあるかもしれません。

男性読者向けに女性作家の描くセックスシーンのある代表的な作品として例をあげれば
各所ランキングで評価も高く、映画化もされているということで『ふがいない僕は空を見た』をお薦めします。
あらすじは、ごく普通の男子高校生がアニメコスプレ好きな人妻と情事を重ねて……といった作品です。
あと芥川賞を獲った『蛇にピアス』なんかもアブノーマルなようでいて女性らしい表現が堪能できます。
こちらは吉高由里子のデビュー作にしてヌードを披露した映画として知ってる人も多いですかね。

  
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