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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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田舎はこわいところだ……

最近、よく田舎はこわいところだという意見が目につきます。
ちょっと前までは医者がすぐ辞めてしまう村とか、村中のいじめに堪えかねて村人を何人も殺めた事件とか
そういうのが多いわけですが、調べれば調べるほど実例が多くて、ちょっと半信半疑でした。

田舎に嫁に行くと夫よりも優先して義父や義兄と寝ないといけないしきたりがあるとか
村に新入りが入ってこない限り、何十年経とうが新入りあつかいで村の雑用をおしつけられるとか
にわかにはそんなことあるかよと思う話がごろごろしているんですよ。

しかし民俗学の本をあたってみると、これらの話がなまじウソではないようなんですね。
実は明治以来の政府の法令や通達とは別に江戸時代以前の村の仕組みやしきたりというのが
少なくとも戦後直後くらいまでは、ほぼ全国的に残っていたのであり
現代においても都市化していない村落においては、いまだにその傾向が色濃いということです。

で、なぜそういう旧来のムラが怖いのかというと、村人の意識にあるようです。
つまり彼らの世界観というのは「おらの村の外の奴らは全て敵だ!」という考えに基づくんですね。
平和でのどかな農村なんかを想像している人には、そんなこと信じられないかもしれませんが
ちょっと前までは、どこも貧乏だったし、食料も満足にあるわけじゃなかったんですね。
そういう状況下において、日照りが続けば、隣村や上流の村との水争いが勃発するし
薪にはじまりタケノコだとか松茸など山の幸をもたらす山林の所有権でもめることが日常茶飯事だったんですね。
たとえば村境の小道の反対側にある隣村の草をちょっとでも食べたのが見つかっただけで
日頃から仲の悪いムラであれば、子供であろうと半殺しにして木に縛りつけるくらいはやさしいほうで
すぐに村の若衆が集団で出張ってきて、双方喧嘩というか戦争が始まってしまうような社会だったんですね。

だからこそ粗暴で問題をおこしやすいムラのほぼ全ての若者たちで構成される若衆の行動が大目に見られていたのは
こうしたムラ同士の争いのために率先して戦う常備軍としての役目があったからこそだったようです。
そして常にムラ同士の戦いに備えているため、ムラの組織は準軍事的体制の傾向が強くなっており
日本国の法令とは別次元に存在するムラの掟は厳しいし、見えないかたちでの階級制度もしっかり決まっています。
そして裏切り者をださないために常に村人同士で何気なく相互監視してるんでしょうね。
だからなにか起これば必ず誰かが見ていて、あっという間にムラ中に噂として広まるわけです。
こういうことが、はた目には村ぐるみで家族同然の付き合いをしてるなんて美化されてますが
実際のところは、そういうドロドロとしている残酷な裏があったというわけです。

それでも昔は祭りの夜の乱交や夜這いなどが一般的だった関係で誰が誰の子だかわからない状況で
子供はムラの共有財産みたいなかたちで育てていたのが、そういうおおらかな風習のみが消え去り
個人主義的な価値観の流入により、より陰湿さを増してしまったのが現代のムラ事情ではないでしょうか。

まあ、とはいえそのような旧来のムラは既に都市化してしまって変質してしまったか
過疎化で消えてしまったかのどちらかで、ほとんど残っていないのが現状かとは思いますが
まだまだ昔のムラ社会の残滓が一部に残っている農村は少なくないようです。
また、こういうことはムラの恥にもつながるので、常に秘匿され表には出にくいようですね。
いかにムラでは聖人君子と尊敬される人格者であってもムラを守るためには外の人間にウソをついたり騙したりします。
かつては傷つけたり殺したりすることさえ辞さずというのが当たり前の世界だったくらいですから!

ちょっと都市部の人には信じられないことが田舎にはまだ根強く残っているんですね。
今後も精力的に昔の庶民の暮らしや風習について調べていきたいと思っています。
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