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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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作品に緊迫感や疾走感を演出するには?

よく書評やレビューで「いっきに最後まで読んじゃいました」とか「ついつい徹夜しちゃいました」
なんて意見が出る作品がありますが、具体的にどういう作品なのか考えてみたことはありますか?
きょうは自分で作品を書くときにどうすれば一気読みされるような作品になるのか考えてみましょうか。

まず一気読みされる作品の特徴として、よく読者からの感想があがるのが先が全く予想できなくて
ついページを繰る指がとまりませんでしたみたいな話がありますが、あれは間違いですので鵜呑みにしないでください。
前から言っていますが、一般読者は「おもしろい」「つまらない」の判断には敏感なのですが
どうしておもしろいのかとかいう理由については、たいてい勘違いしているわけです。
はっきりいって先の展開がまったくもって予想できないような作品は退屈きわまりません。
なぜなら読者が理解しきれないうちに情報の洪水に押し流されてストーリーを見失うのがオチだからです。

だから先が読めないというのは半分正解で、半分間違いなのです。
より正確にはなんとなく大筋では先の予想がつくけど、予想とはちょっと異なった展開になるというところでしょうか。
推理小説では最終的に事件のトリックが暴かれ、犯人が逮捕されることは決まっていますし
ファンタジーなら主人公は大活躍して英雄となるという具合に定型がありまして
これを勝手に大幅に変えてしまうと、たいてい読者のフラストレーションが溜まって評価が低くなります。
なので、まったく予想がつかないというわけではなく「お約束」が厳然としてあるのでわかっているはずなのです。
しかし細かいところでは、たびたび読者の期待を裏切るエピソードが挿入されてゆくのです。

物語として最終的なゴールとそのベクトルは示されているのに、エピソードによってそれが妨害されたり
あらぬ方向へと誘導されてしまうことで「おいおい、そっちじゃないだろ」とか「これじゃ先に進めない」となって
読者はいい意味でやきもきして、いかにして障害が排除されるのか気になってしまうんですね。

このとき主人公に都合の悪い展開が酷ければ酷いほど物語は緊迫しますし、回数が続けば続くほど疾走感がでます。
次々に襲いかかる不運や罠に対して主人公はどう立ち向かい、克服してゆくのかが読者の興味なんですね。
なので、この障害を乗り越えるシーンを安直に書くといかにも安っぽい作品になってしまいます。
特にご都合主義で運よく障害を回避できたなんていうのは最悪のケースですね。
逆に同じご都合主義ながら主人公が苦境に立つ場合は、ある程度は許容されます。

たとえば、車まで逃走しているときに、たまたま老人が通りかかったとします。
このとき老人により追手の車が止まってしまい、運よく逃げられたというのはダメな例ですが
主人公の車が止まらざるを得なくなり、追手に捕まってしまうというのはアリというわけです。
しかし初心者は、ここまであからさまでないにしてもついつい前者の例をやってしまうんですね。

正直、主人公をどん底に突き落とすのは作者にとって苦痛以外のなにものでもありません。
なぜなら落とすのはいいけど、どん底であればあるほど乗り越えさせるにはどうすればいいかを
悩まなくてはならないからです。なので作家という仕事はマゾ向きですよね。

あなたが悩んだ分だけ、あなたの作品は緊迫感も疾走感も増してゆくでしょう。
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