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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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対象年齢へ訴求する方法、ガンダム苦難の道(1)

今回もガンダムつながりということで。

「ガンダム」というコンテンツビジネスを考えますと、そのキャラクタービジネスは巨額であり
バンダイを始めとそる関連企業に多大な利益をもたらしてきたわけですが、
けっして順風満帆ではなく重大な問題も抱えているんですね。
それは「若年層の獲得」という至上命題がなかなかうまくいってないんですね。
つまり1979年放送以来、30年超という長期間のうちにファンが高齢化してしまい
なかなか今の子供たちに訴求できてないということが挙げられます。

だったら子供向け番組を作ればいいじゃないかと思うわけですが、これがまたイバラの道だったのです。
ガンダムという作品は「リアルロボット」アニメの嚆矢であったがために
あまりに子供ウケを狙った作品にしてしまうと、既存のファン(大人たち)から批難されてしまうのです。
現在のガンダムは既存ファンの消費によって支えられているので、それをバッサリ切るわけにはいきません。
たとえ大人たちを切ってしまったとして、次世代の子供たちが必ずついてきてくれるか不透明だし
そもそも「戦争」という重いテーマを持っている作品であるがために、どうしても子供ウケしないんですね。

最初の『機動戦士ガンダム』だって本放送のときは不人気により関連玩具があまり売れないために
途中で打ち切りになってしまったわけですから、この状況はいまに始まったことではありません。
打ち切り作品だったガンダムに注目したのは『宇宙戦艦ヤマト』ブームを作った大人たち(後のオタク)であって
けっして子供たちがガンダムを最初から手放しに迎えたわけではないからです。
小学生の子供たちは身近にいたお兄さんの影響でガンダムを知ったことにより
「こういうアニメもあるのか!」といままでのヒーローロボットとは異なる斬新さの虜になったわけです。

しかし一度、ガンダムがブームになってしまうと「戦争」を扱ったリアルロボットとしての側面が評価されるのみで
次回作や派生作品もこれに続けとばかり、どんどんシリアス路線へと向かっていったのが80年代のSFアニメでした。
(いっぽうで完全オタク向けの美少女アニメが台頭してくるのもこの時期ではありますが割愛します。)
しかし、こんな重厚路線にチビッコがついてこれるはずがなく、しだいにリアルロボットは消えはじめてゆき
代わりに『魔神英雄伝ワタル』みたいなコミカルな二頭身ロボット(元祖はおそらくSDガンダムなのでしょうが)、
そして昔ながらのヒーローロボットである勇者シリーズへと移行していってしまうわけです。
そして、それらのロボットたちも疲弊してきた90年代末に”セカイ系”をテーマとして盛りこんだ
『新世紀エヴァンゲリオン』が登場してきて、また風潮が一変してしまうんですけど、
これがまたチビッコたちにウケない大人向けに回帰してしまう原因となってしまいました。

そんな時代の変遷を乗りきるためにガンダムは、一方ではチビッコ向けにSDガンダムを提供し、
もう一方の中高生以上の大人向けには初代ガンダムの世界観を継承したシリアスな作品を提供するわけですが
SDはヒットこそすれど、従来のガンダムの路線でいったシリーズはどれもこれも失敗続きで
一部は腐女子にウケたりもしましたが、チビッコたちにはそれほど火がつくことはありませんでした。

そもそもガンダムという番組は単刀直入にいえば”ガンプラ”の30分間の広告なわけで、
たとえ視聴率がよくてもプラモデルが売れなければなんにもならないというか
逆にスポンサー商品のプラモさえ売れれば視聴率が多少悪かろうとあまり関係ないんですね。
だからプラモを買ってくれない層に人気がでても、あまり商売的にうまみがないんです。

そして迷走しているうちにSDガンダムもすっかりコンテンツとして消耗してしまい
なんだかんだ売上を支えているのは、高齢化したファンが買い求める初代ガンダム関連の商品だったりして
結局、チビッコたちの認知度さえどんどん下がっていってしまうのでした……
そんななか起死回生でチビッコたちの心を鷲掴みにすべく放送されたのが『機動戦士ガンダムAGE』でした。

長くなったので次回に続きます。
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