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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ネットラノベが異世界転生モノばかりな理由

ネットでは無料で読める素人投稿作品のラノベというのが多数ありますし、専門サイトまでありますよね。
玉石混交で日本語の体をなしていない作品もあれば、人気作として書籍化される作品もあります。

かつてケータイ小説がはやってつぎつぎ書籍化されていったときのような感じもありますが
それよりも読者的にもう少し根を張った感じにも思えます。
で、ケータイ小説が、ステレオタイプみたいに「ホスト」や「難病」がキーワードだったように
昨今のネットラノベは「異世界転生」が多く見受けられます。(最近はさすがに少し飽きられてますが)

なぜこうも「異世界転生」が多いのかというと、ありていに言ってしまえば需要があるからですね。
ラノベでは昔からの定番ですしねと言ってしまうと身も蓋もないわけですが……
ここで注目して欲しいのは、普通の「変身願望」とちょっとちがうというところです。

昔から人は変身願望というのがあって、強いヒーローになりたいとか、素敵な恋愛のヒロインになりたいとか
そういったかたちで今の自分とは違う存在になって活躍してみたいという願望があったわけですね。
ですから古典的な作品では、普通の少年が何らかのきっかけによりヒーローになるなんて展開が多かったわけです。
つまり読者目線の主人公が変身することで別の存在へと変化していったわけです。

ところが世界転生モノというのは、ここがちょっとちがうんですね。
変わるのは自分ではなく世界なのです。等身大の自分は変わることはないけど、異世界の価値観によってヒーローになるのです。
そこに理想の存在に変化するという努力や苦労というのが、すっぱり抜け落ちてしまっていて
いきなり主人公にとって有利な異世界へと誘われてしまうわけですね。
『のび太の宇宙開拓史』みたいにのび太みないな非力な人間でも、他の人がさらに輪をかけて非力な世界とか
現代の知識を持ったまま中世や近世程度の技術水準の世界とかですよね。

これは明らかに「らくちん」なんですね。自分の意志による選択ではなく巻き込まれですから。
偶然や奇跡によってヒーローになるにしても主体性というものが欠けています。
つまり「そのままのあなたが受け容れられる」という願望の表れであり、特にオタクに顕著な傾向ですよね。
モテる努力はしたくないけどモテたいみたいな都合のいい話なわけで、これをリアルに求めるのはいただけませんが
架空の物語の中に求めるのは夢物語のひとつとしていいんじゃないでしょうか。
また「ゆとり教育」とか「個性の尊重」みたいな風潮も影響してるのかもしれません。

ここにもまた自己承認欲求を強く求めてやまない読者というのが見えてきます。
等身大の自分を認めてくれる人、受け容れてくれる人を求めている人がいかに多いことか。
小説の中でさえ根源的には人と人とのつながり(コミュニケーション)を求めているというのは興味深いですよね。
そして、そんな人々のニーズに応えているもののひとつがネットラノベにも大きく反映されています。

あなたは読者の求めているものを与える作品を書いているでしょうか?
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