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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

小説の楽しい書き方講座ブログ 毎週開催の創作塾と連動中!

ラノベ創作塾日誌~現在までの進度について

世間では夏休みに突入します。
作家志望の学生にとっては、一気に執筆をすすめたい季節ですね。
しかし最速!ラノベ創作塾には(とりあえず)夏休みはありません。毎週水曜夜に渋谷センター街で開催しています。

今回は体調不良で遠藤さんが欠席となり、塾生は3人でした。
今週提出してもらう指導のたたき台となる課題は進度の差によって3人とも別々でした。
赤川くんには、ベタでもいいので自分のやりたい作品のプロットの改稿とシーン描写の追加。
石田くんには、自分が本当におもしろいと感じた作品の読書感想文。
上野くんには、シーン描写の改稿とベタでもいいので自分のやりたい作品のプロットの改稿。

シーン描写にといては後回しとなりまして、改稿プロットについて今後の方針やどうすればいいのかを
指導するだけで時間が来てしまったので、次週に回すということになりました。
そうですね、進度はゆっくりではありますが、理解度も増して進んでいっているように思います。
赤川くんについては、ベタ設定の「最大公約数」的な設定については、だいたい把握している感じですかね。
ただベタにしても最大公約数では、特長がなく、印象も薄くなってしまうのでベタなりにも、その作品の特長となる部分、
つまりとんがった部分を次回以降見つけていってもらうことになりそうです。
上野くんについてはプロットについての練り方についてのアドバイスが中心でした。
どうしても小説には不向きな設定だったり、キャラが立たなかったり、設定に矛盾が生じてしまうなど
考えているうちに思考の迷宮にハマってしまっているようなので、その出口を探す方法がメインでしたね。
着想についてはインスピレーションが大切ですが、それを物語にするには理系的なロジックな展開が必要なんですね。
わかる人にはわかると思いますが、物語を構築するのは数学の証明問題にちょっと似ています。
問題は石田くんなのですが……既存ラノベの読書感想文という形式にして自分や読者がおもしろい感じているものを
言葉にしてぶつけてもらおうという意図だったわけですが、提出された課題はどう見ても評論文……。
作品に対して一歩退いてしまっているんですよね。作品に対するパッションを求めているわけですが、どうも難しいようです。
もともと石田くんがおもしろいと思っているポイントというのは、一般読者にとってはかなりどうてもいいところであり
一般読者がおもしろいと思うポイントというのは、石田くんはまったくもってスルーなんですね。
前にも書きましたが、どう作品をたのしもうがそれは個人の自由であります。
しかし商業作品をめざすのであれば、多数の読者がおもしろいと思うポイントをおさえていなければなりません。
これに加えて心情に対する表現力が乏しいこともあり、これまで進展はほぼゼロという結果となっています。
今後、自分の思いを殺してでも、より多くの読者と同じ目線を獲得できなければ、残念ながらこれ以上の成長は期待できません。

そんな塾生を指導している私としても教え方をより工夫してゆかなければなりません。
才能のある人というのは、そんなに教えなくても勝手にどんどん成長してゆくので楽なのですが
顕著な才能はない凡人には努力がなにより必要で、その努力の方向さえ正しければ
いずれ目標に到達するということを前提に指導してきたわけですが、その正しい方向を示すにも
その方向指示を理解してもらえないと先に進めないんですよね。
そしてやっぱり4人とも努力がまだまだたりません。
執筆活動以外で忙しいのはわかりますが、課題をこなす量も決定的に不足しています。
このままの努力量での進度だと1次通過レベルに達するのに3~5年くらいかかるでしょう。
そして2次通過には10年以上はかかるでしょうし、最終選考に残るのが早いか寿命が尽きるのが早いかの競争になりそうです。
もし1年ないし2年でデビューまでいきたいなら、今の20倍の努力は必要です。

そうでなくてもライバルの中には才能に恵まれていれば初投稿で受賞する人なんてザラな世界ですので
これを努力だけで補って戦わなければならないのですから大変なんです。
実際、私なんかもライトノベルなんてほとんど読んだこともないのに書店で2冊ほど買ってきて読んでみて
だいたいこんなものかなと書いてみた初の長編小説がちゃっかり受賞してしまった経緯があります。
(私も含めそういう人はデビュー後に苦労することになるわけですが、それはおいときます)
そういう人はどういうふうに書いているかというと、今指導しているような基本は教えられなくても既に身についてます。
子供の頃からアニメや漫画、映画、ドラマをみてきているから、どういうふうに物語を作ればいいのか
説明されなくても経験則としてわかっているんですよ。たとえるなら囲碁将棋でいう定跡(定石)みたいなものです。
こういうシチューションにこんな登場人物が遭遇したら、たいていこういう行動をとるみたいな定番となる例が考えなくても
ほぼ自動的に過去の作品から容易に数パターンほど想像することができるんですね。
だから、これに流行を加味してオリジナリティを付加するだけで自分の作品を作ることができます。
そういうわけだから他の人もそういうものだとばかり思っていたわけですが、実はちがったみたいなのです。
私が講師をはじめてわかったのは、実はそういう人はかなり少数派であって、私よりもずっと多くの作品に触れていても
物語がどういうふうに出来ているかについては何も学んでこないこと。ただおもしろがって消費しているだけなのです。
とはいえ学んでこなかったものは仕方ないので、改めて教えてゆくしかないわけです。
しかし幼少から長年かけて実生活と深く結びつきながら学ぶべきものが、そう簡単に身につくわけはありません。
だからこそ人一倍努力して欲しいのですが……さて、今後の塾生たちのがんばりに期待しています。
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