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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ラノベ創作塾日誌~ここまでの塾生の達成度

さて今週の最速!ラノベ創作塾では、7月最後の指導ということで達成度をはかるべく新規プロットを提出してもらいました。
とはいえ、遠藤さんは欠席だったので実力の程を確認できたのは3名にとどまりました。

提出されたプロットについては回し読みをして、他の塾生のプロットも参考にしてもらいました。
これは多人数を対象に指導していたときには、よくやっていたことで「良いプロット」と「悪いプロット」のちがいを
実例を持って確認してもらうには最適の手法となっています。こういうのは個人ではなかなかできないですからね。
そして今回のプロットを評価するのに、かなり厳しく採点しました。
結果としては2人が「C」評価、1人が「D」評価と判定しました。

私のところではプロットの評価の基準としましてはいつも以下のようになっています。
「A」ならプロットは完璧で修正なしに商用作品レベル(新人賞なら少なくとも最終選考レベル)に達している。
「B」ならいい線言っているので、設定的に弱いところなどに修正を加えればAになりうる可能性がある。
「C」は全体的に設定が甘く、これに大幅な修正を加えてもAになりうる可能性が少ない。
「D」はプロットとして致命的な欠陥がある。あるいは明らかなパクリなど。

「C」となった2人についてプロットについてまだ設定の甘さなどがありますが、書き方については上達していってるので
キャラの設定に深みがでてきて、それがいい意味でストーリー運びにも化学反応を起こしている感じです。
なかなか歩みはゆっくりですが着実に進んでいるかなという印象でしたね。
しかし総じてモチーフやテーマ、設定にインパクトがなく小さくまとまってしまっているので、もっと冒険してほしいと思っています。

さて問題は「D」の1人なんですが、この指導を始めてからほぼ前進していません……
毎回「キャラ設定は性格設定について詳細に。肩書や経歴のようなものは最小限に」と口を酸っぱく指導しているのですが
結局、出てきたプロット4枚には肝心のキャラの性格設定がほとんど書かれていませんでした。
多いもので1行たらず、少ないものでは皆無ということで、流石に厳しく叱ったわけですが、どうも実感してないようにも見えます。
どうして詳細に性格設定を書かないといけないのかについて理解できていないので納得していない様子で
なぜか毎回のように「文章の読みやすさ」に重点を置いていると言い訳してくるのですが
私はいつも読みやすさなんて二の次でいいから、必要なことを書くように言ってはいるんですけどね。
たしかにプロットが読みやすいに越したことはないのですが、必要事項がすっかり抜けてしまっては本末転倒です。

で、私もどうしてこうなってしまうのかよくよく考えてみたのですが、結果としてたどりついたのは
私が執拗なまでに書けといっている「キャラの詳しい性格や行動原理の設定」といったものについて
『書かない』のではなく『書けない』のだというところまではわかってきたのですが
それでも書くように指導すれば、だんだんと書けるようになってくるだろうという甘い見込みは通用しないんだなとわかってきました。
つまり『書けない』ということは『頭の中のぼんやりとした"考え"を文章としてうまく表現できない』というのではなく
おそらく『はなから、そういうことを"考える回路"が頭にないので、ないものは搾りだせない』ということなんじゃないのかと。
もしそうであれば怒ろうと叱り飛ばそうと、どうなるものでもないんですよね。

たとえば「正義感が強い。悪いことは放っておけない」程度の記述で、もう性格設定については充分だと思っちゃってるんですね。
でも、このブログでいつも書いているようにキャラの性格設定を決めるというのは、ここからがスタートなんですね。
「悪いことは放っておけない」というのであれば、実際に婦女暴行のような場面目撃したらどういう行動を取るでしょう。
ある正義感の強い人は「すぐさま襲われている女性を助けに向かう」でしょうね。まさにヒーロー的なキャラです。
しかし「冷静に警察に通報する」「周りの人にも助けを求めて多勢で向かう」といったことも正義感の強い人ですよね。
どっちも「悪いことを放っておけない」ことでは共通しています。
ところが前者と後者の正義感の強いキャラでは、ストーリー展開がまったくちがったものになることは自明ですよね。
ストーリーを変える力のあるこの部分にそのキャラの個性や魅力などが強く打ちだされるところでもあるわけです。

たしかに既成作品のキャラ紹介の文章では単に「正義感が強い性格」なんて記述をよく見かけるかもしれません。
しかしキットのキャラ設定は似て非なるものなのです。
なぜならキャラ紹介なら既に作品が完成していますから、どう正義感が強いかは作品を読めばわかります。
しかしプロット段階では作品はまだ存在さえしてないわけですから、どう正義感が強いのかなんて誰も知らないんですね。
もしも考えた作者なら知っていると思ったら大間違いですよ。
プロットに言葉として書けてない程度にしか考えてない人が、そこまで深く考えてるはずがありません。
案の定、私がどう正義感が強いのかと質問してみると「そこまで考えてません」としか返事がないですからね。
作者が考えてもいない設定が作品の中では自然に活き活きとキャラが動くんだという奇跡に頼らないでください。

なので、どうにかして「深く考える回路」を持ってほしいのですが、今までたくさんの生徒を教えてきた経験上、
過去に何人かそういう人も一定数いたのですが、たいてい毎回「わかりました」とか「はい」とか返事だけはいいのですが
いざ提出された課題を見ると指導したことにほとんど従わずあくまで我流のやり方に固執してしまっていて
本人としては成長しているつもりのようなんですが傍から見るとずっと堂々巡りで前進していってくれないんですよね。
これではいくら指導を繰り返してものれんに腕押し、ぬかに釘といった感触しか得られません。
今回は多数指導ではなく個別指導なので、どうにかこの点を打破したいといろいろ考えています。
とはいえ、かかりっきりになってしまっても他の人の指導がしわ寄せを食ってしまうのでつきっきりにはなれませんが。
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