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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ラノベ創作塾日誌~センスのタイプ別について

今回は塾生を指導していてひしひしと感じてしまったセンスについて考えたいと思います。
ここでいうセンスというのは「おもしろいと感じる感性」といった意味合いで、これは創作において大事な素質のひとつです。
それでは理解しやすいように「センス」を5種類に分類してみましょう。

1:天才タイプ
自分が心からおもしろいと感じることが、大多数(つまり読者)のおもしろいことと同一である。
2:秀才タイプ
必ずしも自分がおもしろいとは感じなくとも、大多数がおもしろいと感じるものを敏感に見抜ける。
3:平凡タイプ
自分からおもしろいものを見抜く能力には乏しいが、提示されればおもしろいと感じられる。
4:鈍感タイプ
大多数がおもしろいと感じるものを提示されても、それがおもしろいとは感じない。
5:ズレズレタイプ
大多数がおもしろいと感じるものを提示されても、それがおもしろいとは感じない。
それよりも別のところ(大多数はおもしろいと思わないところ)をおもしろいと感じてしまう。

だいたいほとんどの人がこの5種類のいずれかに当てはまることになるでしょう。
そして1の天才タイプの人は非常に少なく、2の秀才タイプもやはり少ないですね。
あわせて全体の5%いるかどうかで、そのうち天才タイプは1%に満たないでしょう。
また一番多いのが、3の平凡タイプでついで4の鈍感タイプでこれが全体の約80%を占めているでしょう。
5のズレズレタイプもあまり多くないでしょうね。実感としては10%前後というところじゃないでしょうか。
作家志望となると、もう天才タイプとか秀才タイプは自学自習で勝手にどんどん成長して
勝手にデビューしてしまうので当ブログ読者の中にはあまりいないんじゃないでしょうか。
ということで、どうにか努力によって鍛錬してデビューをめざそうというのは平凡タイプの人でしょうね。
はっきり言って鈍感タイプの人は感性に乏しいので感動経験もないでしょうから創作者になろうなんて気は起きません。
ただズレズレタイプの人というのは感動体験は持っているので創作者を志望することもあります。

で、私が指導する際に想定している対象は平凡タイプの人なんですね。
正しい筋道を教えれば論理的におもしろいものを見極められるようになるので秀才タイプになれるからです。
ところが稀にズレズレタイプの人もいるわけです。こうなると非常に指導方法が難しくなってしまいます。
「こういうふうにするとおもしろくなるよ」というふうにやり方を実践的に教えていっても
当人には「おもしろい」とは思えないのでピンとこないため納得しかねるんですね。
今回の場合、石田くんが残念ながらズレズレタイプだったわけです……
石田くん自身も私の指導に対して「得るものが少ない」と言ったのですが実際そうなんですよね。
結局のところ5月末からはじめて約3ヶ月間、ほぼ一貫して私は同じことを繰りかえし言ってただけでしたから。
指導は塾生の理解度に合わせて進めていくので、石田くんの場合は最初のステップでずっと停滞していたため
つぎのステップに進めないとなると、言い方は工夫して変えても内容は毎回同じになってしまいます。
本人には感性がズレていることは前々から伝えていたので、どうにかして大多数の読者が共感しえるものを
見極められるようにというかたちで指導していましたが、やはり厳しかったようです。

ズレていることが顕著だったのはキャラ設定において「属性」と「性格」のちがいが全く理解できないことでした。
「属性」というのは、そのキャラの容姿、肩書、経歴や身の上、立場といったものであり
「性格」というのは、キャラをストーリーで動かすために必要な行動原理やものの考え方、リアクションを決定するものです。
これが石田くんの場合は非常に曖昧というか最後まで区別がつかず困惑していたようです。
というのも毎回のようにキャラの性格はキャラの魅力を引き出すためにも非常に重要なファクターなので
できるだけ詳細に、かつ個性的に設定してくれということを私は口うるさく言っていたわけですが
あがってくる課題のプロットに「性格」のキーとなる部分がまったく書かれてないんですね。
こうなると私としても指導するための「材料」がなくなってしまうのです。
いくら「亡国の王女」だとか「強大な魔法使い」とか「属性」に関する設定をプロットに書いてもらっても
それ自身は良くも悪くないことですから私としても評価もアドバイスもしようがありません……
ストーリーに関してもキャラの個性的な性格によってどう進んでいくか決まってゆくものですから
性格設定がぼんやりした状態のキャラで考えたストーリーもまたぼやけたものでとても評価の対象にはなりません。

なぜ「属性」と「性格」のちがいが理解できないかというと、これはひとえにやはりセンスがズレているために
キャラの性格というものにあまり魅力を感じてこなかったため、その点について深くつっこんで考える回路が頭になかったようなのです。
だから性格については重要だと思えないし、無理にそれを考えろと言われても表層的にしか考えられないんですね。
たとえば性格が「いじっぱり」というものであるなら、私は「何に対して意固地になるのか?」「どういうふうに意地を張るのか?」
「意地を張るのをやめるきっかけは何があるのか?」みたいにより深く性格設定を考えてゆくことで
キャラの個性を引きだし、かつそれをキャラの魅力へと昇華さていこうという方向性で指導していたわけですが、
残念ながら石田くんの場合は「いじっぱり」程度の深さの性格設定に到達することも難しったので
私がいくら「もっと深く考えて性格設定をたくさん書いてくるように」と指導しても、それは彼の理解の範疇を超えるため
提出されてくるプロットは長々とほとんど属性についてだけが書かれただけのキャラ設定になっていて
本人曰く「「長く書けと言われたので長く書いてきました」と肝心の「性格設定について深く考える」という部分が
すっかり頭のなかから抜け落ちたトンチンカンな解釈のものを提出してきてしまうわけです。
一度や二度ではなく毎回そんな感じのミスが多く、本人に問いただしても「うっかり聞き逃しました」とこたえるのですが
他の塾生はちゃんと課題をだしてきているので、なんで石田くんだけ言われたとおりにやってこないのか
おかしいなと感じてはいたのですが、「聞いてなかった」のではなく「聞いても理解できてなかった」ということが
もっと早くに気づいてあげたらもう少しちがう指導もできたかもしれないと後悔してます。

そういうわけですから、石田くんの場合、3ヶ月でほぼ進度ゼロと他の塾生との進度の差も広がってしまい
私の指導法ではうまくハマらず、このまま続けていても遅々として進まないだろうということと
他にも師事している先生もいるということなので今回をもって石田くんは卒表ということになりました。

【塾生募集!】
4ヶ月目にして、欠員が1名でたので最速!ラノベ創作塾では塾生を再度募集することにします。
今回はだれでもいいというわけではなく塾生同士が互いに刺激しあえるようにしたいので
毎週水曜の夜に渋谷まで来られるだけでなく、条件を設けたいと思います。
条件は「一次選考通過経験がある」あるいは「少女向け作品を目指している」のいずれかを満たしていることです。
もしどうしても作家になってやるという気概のある方のみブログ左肩のメールアドレスまで志望動機を書いて応募してください。
基本先着順で受け入れますので、よろしくお願いします。



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