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UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

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ラノベ創作塾日誌~葛藤を生みだせ

物語を作ってゆくうえで、はずせない要素が主人公の「葛藤」です。
これがない作品もギャグ一辺倒のジャンルでは稀にではありますが
基本的にはコース料理でいうメインディッシュな美味しいところなのです。
つまり葛藤のない作品はどちらかというとスナック感覚で気軽に食べたいときのものであり
じっくりと楽しみたいというときには、やはり葛藤がないと全体が締まりません。

さて、創作塾では塾生に葛藤シーンについて考えてもらうべく、葛藤のあるシチュエーションを課題として提出してもらいました。
しかしどうしても浅くしか考えていないようで、構造的にシンプルなものしか出てこなかったんですね。
ここでは紙面の都合上、かなりの部分を割愛して単刀直入に説明してしまいますが
塾生が主に考えてきたのは「するべきか、せざるべきか、それが問題だ」といったハムレット的な葛藤なんですね。
べつに悪くはないのですが、これだとシンプルすぎるきらいがあり、また盛り上がりに欠けてしまうのがわかりますか?
つまり葛藤というのは悩みですから、悩んで決断しきれないまま時間が経過してしまうと上記の葛藤であると
自動的に主人公は「しない」という選択肢を強制的に選ばされてしまうことになってしまうのです。
これだと緊迫感や切迫感を演出したい場合にどうしてもいまひとつの効果となりやすいのです。

ではどういう葛藤が良いのかというと「Aを選ぶべきか、それともBを選ぶべきか」といったYes↔Noではないものが便利です。
悩んで時間が経過すればAも得られず、Bも得られずといった二兎追うものは一兎も得ず的なパターンになるので
いつまでも悩んでいるわけにもいかず、主人公は意識して決断を迫られることになるわけですね。
このほうが主人公のキャラを立てるのにより効果的なのはおわかりのことでしょう。

また主人公が選択肢を選ぶ際には、Aを選んだときのメリット/デメリット、Bを選んだときのメリット/デメリットと
4つの理由が存在し、これを比較検討したときに、ヤジロベエのように均衡するからこそ葛藤が生じるわけです。
特に双方のデメリットの比重が大きいほど葛藤もまた重厚なものとなってゆくわけですね。
メリットだけだとどちらかに傾きやすいので、メリットよりもデメリットが悩ましいわけです。

こういう葛藤の構造をどうやって物語に組込むかというと、たいていクライマックスの前に入ります。
バトルものでいうと最後のバトルに入る直前になることが多いですね。
ここで主人公に圧倒的な不利だとかいろいろと問題があるが、最終的に戦うという決断をするところが
物語のクライマックスなわけで、実際に戦うシーンというのはどちらかというと読者サービス的なもので
映像的には見せ場になっても、実は物語的(特に小説では)にはクライマックスの余韻みたいなものなのです。
なので、このクライマックスを盛りあげるためにも、ぜひ効果的な葛藤を主人公に与えてください。
ギリシア神話なんかにはふんだんに盛りこまれているので参考になるでしょう。

そして現在、塾生にとりくんでもらっているのは、よりコアな部分を考えなおしてもらっています。
突き詰めると自分がどんな作品を書いていきたいのかよくわかっていないので
ここのところの曖昧にしてしまっているものを明文化し、これからの創作においてモットーにしてもらう予定です。
物語を書く際には、必ずそのモットーを見なおして、それに則しているのかどうか判断しながら
本質を見失わないようにしてもらえると創作方針の軸がブレない創作になるんですね。
詳しくは次回に書いていきますので、おたのしみに。



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