L'Anovelién

UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

小説の楽しい書き方講座ブログ 毎週開催の創作塾と連動中!

プラモデルの歴史を調べてみる

ちょっと興味がでてきて、国内のプラモデルの歴史に関する本を何冊か図書館で借りて読んでいます。

日本初のプラモデルといえばマルサンの「潜水艦ノーチラス」ですよね。
もちろんアトランティスのほうじゃなくてアメリカ海軍の原子力潜水艦です。
これって米ラベル社キットのコピーだったんですねw
とはいえ、いちから未知の素材プラスチックで玩具を作るのは相当な苦労をしたようですが。

とはいえ、他にも異論があって、和工製ダットサン1000(自動車)が初の製品だったのではないかとか
コピーではなくオリジナル製品ということならニチモの伊号潜水艦(自動浮沈モーターライズド)とか
昭和33年からはじまるプラモデルの歴史はさして長くはないながら、零細企業が群雄割拠していたため
1000種類を超えるプラモデルが発売されていた関係上、不明な点が多いんですね。

しかも零細なだけに倒産も多く、ヒットをだしたメーカーも今に残るメーカーは多くありません。
マルサンも輸出向けブリキ玩具から怪獣ソフビ人形などヒット商品も数多かったのに今はありませんからね。
とはいえ、昭和の時代は国内生産だったので金型が行方不明になることはあまりなく
借金のカタとして他のメーカーに売り飛ばされたりして、今も残ってるのが多いようです。

特にお城のプラモで有名な童友社は倒産したメーカーを今も数多く販売してます。
というかお城のプラモも本当は他メーカーの製品だったんですけどね。
なので国産初のノーチラスなんかも復刻で発売とかしていたりして、今も入手は難しくはありません。
出来はどうかとうと、まあ今のガンプラとはクオリティはまったく別次元ですけど。

そういえば、ちょっと昔は駄玩具の100円プラモが陸海空とあらゆるシリーズがあったのですが
いまでも簡単に手にはいるのはバンダイの「宇宙戦艦ヤマト」シリーズくらいですよね。
値段は2倍の200円となっていますが、昭和50代の製品をそのまま売り続けているのはすごいと思いますよ。
余談ですがヤマトシリーズの「巨大戦艦」は1ミリ程度の部品ばかりで100円プラモ史上最高難易度です。
ちなみに小学生時代の私はあまりに小さい部品の多さに2度も挫折しました……

こじつけですがプラモデルって小説創作の訓練にもなると思うんですよ。
完成図を予想しつつ、必要な部品を正しい行程で組み上げてゆく。
それだけでなく単に素組するだけでなく、よりよくするにはどこをどう改造すればいいのか
穴を開けたり削ったりして精度をあげたり、パテを盛ってボリュームをつけたりとか
どんな色を塗ろうとか、リアルに表現するには錆や汚し、破損箇所を作ろうとか、いろいろ方法があるわけです。
総合的な物作りを立体物を通して学ぶにはいい教材だと思うんですけどね。

その点、今の出来がよすぎるガンプラは工夫のしがいがないというか、下手に工夫するとマイナスになるので
想像力を働かせながら、ものを作ってゆくという楽しみ方としては惜しいんですよね。
とはいえ『ガールズ&パンツァー』の戦車のプラモデルみたいのもひどいと思うわけです。
あれってオリジナルは香港製のマニア向け上級者キット(総部品数2000点超、タミヤ製の10倍以上?)を元に
内装関係の部品などを省略した簡略版キットにアニメ設定用のデカール(シール)を付けただけですからね。
ガルパンのアニメを観て、ちょっと興味がある程度の初心者に作らせようなんてかわいそうですよ。
いくつかガンプラを作ったことのある程度の人には、まず完成させられない難易度らしいですよ。
ちなみにガルパンを観て戦車のプラモを作りたかったら、タミヤ製品+自作デカールのほうが確実ですよ。

【WH40K】ビークルの基本仕様確定

なんとか完成までこぎつけたミニチュアゲーム【ウォーハンマー40,000】で使用する戦闘車輌です。
これは歩兵を迅速に戦場へと輸送するための車輌で、現代でいうところの兵員装甲輸送車(APC)になります。
しかもちょっと時代遅れのM113みたいな無限軌道(キャタピラ)仕様なのはご愛敬です。
4万年後の銀河の星々では再び先祖返りして無限軌道が見直されるのですよ、きっと。

ナーグルケイオスライノ1

で、今回ついにロールアウトしたのが、このケイオスライノです。
人類を統べる皇帝を裏切って邪神に仕えるケイオススペースマリーン専用の車輌ですから
操縦は車輌に憑依しているディーモンが行っているという設定になります。
なので画像のように変異を遂げて装甲上に巨大な4つの目玉が見開かれたりしています。
それも私の作製している部隊はナーグルと呼ばれる疫病と腐敗を司る邪神の恩寵を受けているため
車体はそれらしくあちこち錆びついていて、幾多の戦場を駆け抜けたために弾痕もいくつか穿たれています。
機銃手も陽気な小悪魔ナーグリングが担当しているためノーマル状態より射撃能力が劣ります(ゲーム的にも)

ナーグルケイオスライノ2

そしてこれがWH40Kにおける初ビークル製作だったので、今後のビークル作製の方針がこの機体により決定しました!
このケイオスライノのカラーやペイントを踏襲して、今後のビークルを作ってゆくことで
全体の統一感を出していこうと思っているわけです。
バラバラなカラーリングにするよりも統一したほうが、のちのち並べたときにかっこよく見えるんですよね。

我がアーミーのベースカラーは第二次世界大戦時のドイツ戦車と同じ「ダークイエロー」としました。
ケイオスライノの作例だと悪者らしくブラックが多いのですが、それだとミリタリーな雰囲気が表現しにくく、
さらにペイントスキルがないと派手なカラーリングではオモチャっぽくなってしまうんですよ。
私程度のスキルだと完全にチャチな仕上げになること請け合いなので、これはさけました。

さらにゲームで遊ぶことを前提としているとしているため、マップとなる情景ボードなどに配置するときを考え、
暗色系の茶色や灰色のボードに埋没しないように、できるだけ明るい色を目指したのも理由のひとつですね。
ゲームでは本物の軍用車輌みたいに迷彩塗装で周りの景色に埋没してしまうと見栄えがしないのですw
その点、ダークイエローだと埋没しにくく、しかもナーグルのイメージカラーに近い色味でもあるんですよね。

残るは歩兵とフライヤー(航空機)のベースカラーをどうするかが懸案事項となっています。
歩兵についてもミリタリー調を崩さず、それでいて可能な限り明るいカラーリングをということで
今のところは明るいグレー、それも薄緑を帯びた「灰緑色」、つまり零戦の機体色にしようかと思案中です。
ただペイントは気合いを入れて塗りこんでいくと、どうしてもシェイディング等で色味が黒っぽくなってしまうので
それをいかに回避して明るさを維持させるか今後の課題となっています。
フライヤーについてはゾイド風ワイバーンのヘルドレイクしか選択肢がないのですが
これは今年ついに購入したエアブラシを効果的に使ったカラーリングにしたいと思ってます。

ミニチュアゲームをはじめよう!(その4)

ひとまずこれで完結編になります。
今回紹介するのは、イベントの模様です。

今年2月10日に日本初の「スローン・オヴ・スカル」というGW社の公式イベントがありました。
それまではGW社が展開する各国で開催されている最大級のイベントなわけです。
ウォーハンマー、ホビットにつづいて最後が満を持してのウォーハンマー40,000でした。
私ははじめたばかりで参加していないのですが、ベテランの方のレポートがあるので
それに代えまして、ミニチュアゲームというものがどんなふうに遊ばれているのか
そしてどんなふうに楽しまれているのかということを知ってもらえたらなと思います。

■スローン・オヴ・スカル参戦記

Rmanさん、卵帝さんという西日本在住の方が東京遠征した3連休の顛末がものすごいボリュームで熱く語られています。
基本的にウォーハンマーを知っている人向けに書かれているので、キーワードとかわからないことも多いかと思いますが
だいたい雰囲気を察してもらえればいいかなと思いますし、30名近い参加者の渾身のミニチュア写真も盛りだくさんで
眺めるだけでもなんとなくイメージがつかめるでしょう。

ミニチュアゲームをはじめよう(その3)

ずいぶんと間が空いてしまいましたが第3回目です。

日本でもかなりマイナーすぎるプラモデルとアナログゲームの融合、それがミニチュアゲームです。
最近は『ダンボール戦機』なんていうのもありますが、あれはデジタルゲームありきであって
そこに登場するロボットのプラモデルなども展開してるよというかたちなんですよね。
とはいえダンボール戦機は、作ったプラモデルを電動で動く台座に載せ、ぶつけて戦わせたりとか
付属の専用ダイスを使って対戦したりできるので、これもミニチュアゲームと数えてもいいでしょうが
やはりミニチュアゲームといえばフィギュアを用いたウォーシミュレーションゲームこそが主流です。

【ミニチュアゲームのタイトル紹介】
なぜかミニチュアゲームの本場はイギリスでして、だいたい欧米圏を中心に世界的に展開しています。
プラモデルとかゲームとかもそうなんですが、日本の場合だと国内向け商品として閉じていることが多いのですが
海外製品の場合は自国だけに留まることは少なく欧米全域に展開されることが多いんですね。
おそらく一国あたりの人口が少ない(英国の人口は約6000万人で日本の半分)という理由もあるのでしょう。

そういわけですからミニチュアゲームも中小メーカーのタイトルでも全世界で遊ばれていたりします。
そもそもウォーハンマーのゲームズワークショップ社以外は大量生産可能なプラ製ミニチュアではなく
少量生産向きのレジン製かメタル製ですからね。GW社といえどプラ以外にレジンモデルも多数ありますし。
そんなミニチュアゲームが日本でも遊ばれているというわけなんですね。
とはいえ日本市場はミニチュアゲームの文化的な土壌がないので、わざわざローカライズすることは少なく
たいていは割高な輸入モデルを購入して、英語ルールを読み解きながら遊ばなくてはなりませんでした。
しかし現時点で正規に日本語展開しているタイトルが5つだけあります。
今回はこの5タイトルについて簡単に紹介してみたいと思います。

【1】ウォーハンマー40,000
世界で最も人気があり、日本でもプレーヤーが圧倒的に多いミニチュアゲームのタイトルです。
テーマはダークでゴシックな雰囲気のSF遠未来の戦争となっていますが
なんとなくベトナム戦争とかそのあたりの一昔前の泥臭い雰囲気が濃厚に漂ってます。
このブログでもたびたび紹介しているので、あえて詳しく説明しなくてもいいでしょう。
GW社が正規に日本語展開して2店舗ながら都内に直営店を経営しているだけでなく
日本でもサポートしている専門店も数は多くないながら全国に点在しているの希有な存在です。
GW社のミニチュアは造形も最高レベルですが値段も最も高いのが玉に瑕です。
しかし不人気により人知れず展開終了なんてことはないので、安心して投資できる点も評価したいですね。

【2】ウォーハンマー ファンタジーバトル
GW社初のミニチュアゲームとして、その存在を知らしめたタイトルです。
今では常識となった『指輪物語』的な普遍的ファンタジー世界の戦争をテーマとしていますが
戦争ゲームなだけにダークファンタジー寄りの設定になっているのが、ちょっと日本では異色ですかね。
現在のところ人気に翳りが見え、世界シェアも3位にまで落ちてしまっています。
ミニチュアの値段は先のウォーハンマー40,000と同じなのですが隊列を組んだり密集方陣を組んだりするので
使用するミニチュアの総数が数倍以上になってしまうため、ちょっと敷居が高めになります。
それでも日本ではSFよりファンタジーが人気があるので、まだまだ根強いファンは多いですね。

【3】ホビット
かつては「ロード・オヴ・ザ・リング」というタイトルで展開していましたが
映画の関係でルールのヴァージョンアップのついでに名前も変わりました。
映画ファンもなっとくの忠実なミニチュア造形で知名度はもっとも高いはずですが
残念ながらGW社のタイトルの中では上記2種よりもプレーヤー数は少ないのが欠点です。
やっている人たちにはゲームとしても非常によくできていておもしろいとされているんですけどね……
使用するミニチュア数はウォーハンマー2種よりも少なめなので手軽に遊べますが
初心者で始めるには対戦相手探しに苦労しそうなので、あまりおすすめしません。

【4】ディストピアンウォーズ
GW社以外で唯一正規に日本語展開しているタイトルになります。
テーマは謎の元素の発見で史実よりも早く産業革命がはじまったパラレルワールドでの
スチームパンクな空想科学海戦シミュレーションゲームとなっています。
上記3種は1つのコマが1人の人間を表すものとなっていますが、これは艦船1隻がコマの単位です。
烈日帝国(大日本帝国)を含む列強国が覇権を巡って艦船や艦載機で戦います。
近年リリースされたタイトルながら人気があるので、日本人有志によりローカライズも成し遂げました。
海戦だけでなく陸戦もできるよう拡張ルールが用意されています。
また別ゲームになりますがウォーハンマー同様に1人単位の陸上戦闘するシリーズも展開されてきました。
サポートしているショップが近くにあれば、かなり遊ばれているので対戦相手に困らないでしょう。
なんといってもミニチュアもルールブックも安価でウォーハンマーの半分以下なのが魅力でしょう。

【5】サイクロプス
今のところ唯一の国産ミニチュアゲームです。
高円寺に店舗を持つジャイアントホビーが展開しているオリジナルゲームです。
ほかのミニチュアゲームと異なり、かなりボードゲームライクなルールが特徴です。
使用するミニチュアもあまり多くなく、使用スペースもコンパクトでよく
メジャーで実寸を計測する他タイトルとちがって、移動はマス目に従って動かします。
すべて木製の台にメタル製ミニチュアとなっているので重厚感があるわりに値段も低めです。

以上5タイトルが現状展開が続いているミニチュアゲームになります。
2012年まではバンダイのバトルブレイクというガシャポンフィギュアのゲームもあったのですが
約1年、第5弾まで続いたところで展開終了となってしまったようですね。

また第二次世界大戦の英米独ソを中心とした陸戦ゲーム「ボルトアクション」も日本語展開がされるようです。
これは架空の兵器などではなく実際の戦車や歩兵を使って遊ぶヒストリカルミニチュアゲームになります。
1/56という独自スケールということなので、残念ながらタミヤ製品と混在させることはできません。

そんな感じで興味ある人は、ぜひ調べてみるといいと思いますよ。
手軽なデジタルゲーム全盛期にこういった手間もお金も時間も場所も対戦相手も必要なゲームがあるんですよ。
元々が貴族やブルジョア向けのゲームとして発展したのでしかたないんでしょうねw

【WH40】インベイダーズ参加【ジャイアントホビー】

このたび高円寺にあるミニチュアゲームショップジャイアントホビーにて
またウォーハンマー40000のイベントが開催されるというので、今回も参加する予定です。

イベント概要は、2/14~4/19の期間に1000ポイント分のミニチュアを作製して準備して
4/20~5/13の期間に勢力ごとにグループ分けして対戦するというシステムらしいです。
3ヶ月の長丁場で参加費は3000円、特典としてブース利用料やミニチュア購入割引などもあります。

私はというと、前回の40k初めてグランプリでは主にスタートBOX付属のミニチュアを利用して
ダークエンジェルを500ポイント分だけ製作して対戦したわけですが
今回は同じくBOX付属のケイオススペースマリーンを1000ポイント製作する予定でいます。
で、現状の製作途中の様子はこんな感じになってます。

鋭意製作中

スタートBOX付属の雑兵カルティスト40体は8割程度は完成している感じです。
ゆくゆくはオプションをつけてプレーグゾンビとして使いたいので、ゾンビっぽくペイントしてみました。

ヘッドクォーター(司令官)など上級兵は黒いサフを吹いただけの状態ですね。ほぼ手つかず。
最上位のティファウスは強そうに見えるようベース(台座)をドラゴンの頭蓋骨などでデコレーションしてます。

車輌については兵員輸送車ライノの完成度が9割以上で突撃戦車ヴィンディケイターが4割くらい。
戦車は「ディーモン憑依」のオプションを前提にしているため目玉とか触手を追加して改造してあります。
車載機銃もナーグリングという小悪魔が射撃するという感じでモデリングしてあります。
その横の二足歩行兵器ヘルブルートについては、ほぼ完成といっていいでしょう。

あとは主力歩兵であるケイオスマリーンが組立途中で、まだここにも並んでいない状態ですね……
さらに買いたすミニチュアも1つないし2つくらいありそうです。

これらの軍勢は邪神のなかでも疫病と腐敗を司るナーグル神に帰依している輩という設定なので
どの兵も疫病に冒されて皮膚が爛れたり、腐りかけた臓物が露出していたりといったイメージがあります。
戦車もボロボロで傷だらけ錆だらけみたいにウェザリングを施してゆきます。

ミニチュアゲームというホビーはゲームをするとか勝ち負けのほかにもモデリングの楽しみの比重が大きく
それも自分が作るだけでなく、ほかの参加者がどんなミニチュアを用意するのかも楽しみだったりします。
なにより自作した部隊がゲーム内で活躍してくれると普通の飾るだけのプラモにはない満足感がありますよ。
自作プラモで対戦する漫画『プラモ狂四郎』を知っている人にはわかってもらえると思うんですよ。

まずは4月上旬までに1000ポイント分を完成できるようがんばります!

相互の実力差を埋めるチェスのヴァリアント

チェスや将棋というと、その実力差がある程度開いてしまっていると勝敗はやる前から決まってしまいます。
このような完全情報ゲームだと、遊ぼうとするプレーヤーが互いに実力伯仲でないとたのしめないんですよね。
そこでトランプゲームや麻雀などといったゲームのように運の要素も大きく関わってくるようになると
チェス系ゲームであってもある程度、実力差があってもたのしめるんじゃないかと思ったわけです。

そこで運の要素を出すのにてっとり早いのは、やはりダイス、サイコロなわけです。
まだチェスや将棋が成立する以前の起源的ゲームであった古代インドのチャトランガですと
2人制、4人制それぞれに4面ダイスを用いるルールが適応されていたようです。
ダイスを使うルールが先か、使わない現行ルールが先かはわかりませんが
4面ダイスを使う場合、出目によって動かす駒の種類が決まっていて、
「王」を捕獲するという基本ルールは同じなのですが、展開的には双六(バックギャモン)っぽいんですよね。
私もかつて専門書からルールを復元して4人制ダイスありのチャトランガをプレーしてみたことがあったんですが
動かす駒がダイスに決められてしまうために、なかなか思うようにはいかないもどかしさもあって
そんなにおもしろいとは思えなかったんですよね……古代人にはおもしろかったんですかね?

そういうわけで、この古代チャトランガのような運の要素をとりいれたチェス系ゲームは
その後の歴史において西洋のチェスにも東洋の象棋(シャンチー)にも採用されなかったのも当然でしょう。
やっぱりおもしろいと思わせるものだけが、後生に伝わってゆくわけです。

では、改めてチェス系ゲームに運要素を盛りこんで実力差を緩和するにはどうすればいいのか?
そこで考えついたのが、敵駒の捕獲を確率で操作するというアイデアなんですね。
そしてルールはできるだけシンプルなほうがいいわけです。そこで考えたのが以下のオプションです。

敵駒を捕獲する際、6面ダイスを降って4以上が出たら成功で通常ルールどおりに移動し、敵駒を捕獲する。
3以下だったら捕獲は失敗として敵駒は捕獲できず、かつ自分の駒も移動もできない=事実上のパス。

さらにそれぞれ駒の種類には攻撃力を割りふる。
ポーンとキングは攻撃力1、ナイトとビショップは攻撃力2、ルークとクィーンは攻撃力3とする。
捕獲する際、自分の駒が相手の駒よりも攻撃力が大きい場合、その差だけダイス目をプラスできる。
攻撃力が同じあるいは相手より低いときは、ダイス目の修正はない。


このオプションルールを採用すると、敵の駒を捕獲できるかどうかはかなり運に左右されることになり
実力オンリーでは勝てるものではなくなるようになります。
かといって強力な大駒は成功率も高く、戦略性がまったく損なわれるものではない。
とはいえ、自分の敵駒捕獲が失敗した直後に相手の反撃に対処する手についても考える必要に迫られるので
不確定要素が大きいのと比例して、より戦術も複雑になってくるんじゃないでしょうか。
ただし、もうチェスと呼べないくらい別のゲームになってしまう可能性も高そうです。

とはいえ実際にプレーしたことはないので、どう転ぶかわからないし、おもしろいかどうかもわかりません……
それでも確率の採用でウォーゲームみたいな感じなるだけなので、まったくつまらなくはないと思います。
機会があればテストプレーしてみたいなと思いますが、まずはチェスができる人を探さないといけないんですよねw





ミニチュアゲームをはじめよう!(その2)

【ミニチュアゲームの種類】
ミニチュアゲームは基本的に戦争を模した対戦ゲームが基本となっていますが
より実戦に近いルールのものから抽象的なボードゲームに近いものまで多様です。
実戦に近いルールのゲームほど多数のミニチュアを用意する傾向にあり
ボードゲームライクなルールほど少数(10個前後)でたりる傾向があります。

また入手方法についても特色があり、多くのミニチュアを必要とするゲームでは
ミニチュアは1個ないし1部隊セットで売られているので、必要なものだけ購入できます。
もちろん、ほとんどがパーツ状態で無塗装なので組み立てとペイントが必要となります。
対してあまり数を必要としないミニチュアゲームだとTCGのカードと同じように
コレクタブル要素として中身が見えないかたちで売られることが大半です。
後者の場合、手軽に遊べるようにとの配慮からか組み立てやペイントがオミットされて
ミニチュアは彩色済み完成品のかたちで売られている場合が多いですね。
代表的なところでは『ダンジョンズ&ドラゴンズ ミニチュアゲーム』や
『ドリームブレイド』『メイジナイト』、日本でもバンダイの『バトルブレイク』などが
大々的に販売されて展開されはするのですが、正直あまり長続きしませんでした……
コレクタブルタイプは狭義のミニチュアゲームではなく立体モデルTCGとでもいうべきで
ユーザーの手軽さや価格帯、メーカーの収益性や原価率について競合商品のTCGと比較すると
ミニチュアであるメリットがほとんどなくデメリットばかりなのがヒットしきれない要因でしょう。
なのでここでは、これ以上コレクタブル要素のあるミニチュアゲームについては言及しません。

ミニチュアゲームの元祖『リトルウォーズ』が室内にしつらえたジオラマの中で
模型であるミニチュアに戦闘をさせるというコンセプトから、
ミニチュアゲームには将棋のようなマスはなく、移動はすべて定規で計測して行います。
そして、この移動の際には駒であるミニチュアはユニット単位で移動させます。
ユニットというのは一部隊といってもいいでしょう。
1ユニットは1人だけの場合もあれば、100人を超える部隊もあります。
複数の駒でユニットを組むとき、普通はきれいに隊列を組んだまま移動させるので
駒はまとめて専用トレーに載せられて一糸乱れぬ行進をすることになるわけですが
ゲームによってはそうでないものもあります。
つまりユニットとして駒はまとまって移動するが、ある一定の距離を保っていれば
密集陣のような隊列を組む必要はなく、1個ずつ独立して動かしてゆくタイプです。
これは比較的使用する駒の少ない小規模戦闘を模したゲームに用いられていて
このタイプのゲームはスカーミッシュゲームと呼ばれています。
具体的には前者がウォーハンマーFB、後者がウォーハンマー40Kに相当します。
(ただしWH40Kは最大規模のスカーミッシュで、最小規模なら5体以下もあります)
昨今の傾向では優に100を超える駒を使って隊列を組む本格的ミニチュアゲームよりも
手軽さとコスト面からスカーミッシュやそれに近いシステムのゲームが好まれています。

【ミニチュアゲームの価格】
はっきり言って普通の感覚からするとかなり高いです。
しかし、それは当然のことなんですね。
なぜならミニチュアゲームのほとんどは海外製、つまり輸入品です。
そのため航空便でも船便でも送料は高いし、おまけに関税もかかってきます。
しかもGW社のように公式に日本語のサポートをして、社員を抱えて直営店まで構えていれば
人件費や店舗維持費だけでもコストもバカにならないのは理解できるでしょう。
しかも日本国内のユーザーは多くないというか、はっきり言うとかなり少ないです。
ローカライズした日本語ルールブックも数百部を売るのがせいぜいということも多いはずです。
必要コストを支える母数が少ないので、1人当たりがより多く負担しないといけなくなるんですね。
ですからまったく日本語サポートをしていないミニチュアはその分だけ安くなります。
ということで日本語サポートがあるなら本国と日本との価格差が1.5倍くらいまでは仕方ないでしょう。

さらにミニチュアゲーム業界自体なんてコンピューターゲーム業界などと比較すると
本場である英米においても売上規模は象と蟻みたいなものです。
高価だが大量生産可能な金型を使用するプラ製モデルをだしているメーカーはGW社くらいで
他のメーカーは安価なシリコン型で作れるメタル製やレジン製モデルが中心となっています。
そのためガンプラなどの大量生産品と較べると最初から値段が高くなりがちです。
ガンプラでも脇役をモデル化した少数生産のEXモデルシリーズはかなり割高ですしね。
ミニチュアはガレージキットと同じだと思えば納得できる価格帯となっています。
なによりこの趣味にハマってゆくと価格は麻痺してきて気にならなくなります。
それより購買ペースよりも製作ペースの遅れのほうが気になってくるでしょう。

言いわけはこのくらいにして、では具体的にミニチュアゲームをはじめるとするなら
どのくらいお金がかかるかを書いておきましょう。
ここでは一番人気であり私もやっているウォーハンマー40Kを参考例としてだしてみますと
まずスタートセット(基本ルールブック+ミニチュア2勢力分+ツール)が定価で13500円かかります。
これにカッターや接着剤などの工作用ツール、さらにペイントするための塗料や筆が必要となります。
これだけでも2人でどうにか遊べるわけですが正式なルールで遊ぼうとするともう少しかかります。

各勢力ごとの特殊能力ルールをまとめたコデックスというルールブックが4500~6800円を買わないといけません。
さらにスタートセットのミニチュアはダークエンジェルとケイオススペースマリーンですが
どちらかの勢力ではじめる場合と、それ以外の勢力ではじめる場合が考えられます。
スタートセットのミニチュアは500~800ポイント分の内容となっていますが
実際にプレーする際には1000~2000ポイント分のミニチュアは欲しいところですので
なんだかんだで10箱くらいはミニチュアを買うことになるでしょう。
だいたい追加で3~5万円くらいでしょうか。
ただし少数精鋭の編成か人海戦術の編成かでだいぶ変わってくると思います。

合計すると5万円は初期投資でかかるでしょうね。
またこれを組み立ててペイントするのに早くても数3ヶ月はかかると思います。
平均すると1ヶ月あたりの初期コストは1.5万円といったところですね。
ある程度ミニチュアが揃ってしまえば、買いたくなければ買わなくても充分遊べます。
たいてい新しいモデルが欲しくなったり、戦力を拡充したくなるので買ってしまうことになるので
それ以降についてはお財布と応相談ですが月に1箱なら5000円前後といったところでしょう。
初年度は約10万円/年、2年目以降は5万円/年くらいと考えるといいんじゃないでしょうか。
初期投資は微妙に高いですが、それを乗り越えれば安くあげられる趣味といえるでしょう。
しかも40Kはもっとも値段が高いほうなので他のゲームならさらに半分以下に抑えることもできます。
スタートセット5000円にルールブック3000円、追加ミニチュア1万円だと初年度2万円でも大丈夫です。

それにしても概論ばかりで一向に話が進みませんが、また次回。

ミニチュアゲームをはじめよう!(その1)

【ミニチュアゲームの歴史】
日本ではまったくなじみがないように思われるミニチュアゲームですが、
その歴史をひもとくと意外と誰もが知っているものと深く関わりあっています。



まずは歌ったことがない人はいないであろう『おもちゃのチャチャチャ』という童謡がありますが、
その歌詞に最初に出てくる玩具は「鉛の兵隊」だったりしますし
より古い童謡『おもちゃのマーチ』には「人形の兵隊」が登場します。
さらに『キューピー3分間クッキング』のテーマ曲は『おもちゃの兵隊のマーチ』です。
またアンデルセン童話には『しっかり者のすずの兵隊』もあります。
これらの作品に登場する錫の兵隊(誤訳で"鉛"とも)というのは
そのものずばりミニチュアゲームの駒のことだったりするんですね。
おもちゃといえば、男の子の場合は特に「ミニチュアの兵隊」は定番だったのです。

そもそも錫で鋳造された軍隊の模型は19世紀から20世紀初頭にかけて流行したもので
最初は富裕層向けの大人の趣味として、やがて男児向け玩具となっていきました。
最初は並べて遊ぶだけ、ジオラマを作って眺めるといった静的な玩具でしたが
これを軍隊の机上演習などで使用する兵棋のようにして対戦できるようにと
ルールを設けて最初に作られたのが『リトルウォーズ』(1913)というゲームでした。
このゲームを作ったのは、なんとヴェルヌと並ぶSF小説の大家H.G.ウェルズです。



このウェルズ作の『リトルウォーズ』が最古のミニチュアゲームであり、
その後、これを簡素化しつつ発展させたのが『タクティクス』(1954)というシミュレーションゲームの元祖で
今でもよく使われる六角形のマスのマップの厚紙の駒を使うタイプのアナログゲームで
コンピューターゲームのシミュレーションゲームもまたルールの原形はここにあります。



またゲームの駒としてではなく、あくまで玩具としての系譜を辿るものとしては
戦後ドイツで作られたグリーンアーミーメン(映画『トイストーリー』にも出てくるあれ)もあります。
時代の変遷を経て材質は錫からプラスチックへ、デザインもナポレオン時代の軍装から
第二次世界大戦時のアメリカ兵のものへと変化はしながらも受け継がれています。



ということでミニチュアゲームというのは『リトルウォーズ』以来
メインとして遊ばれているのは、ナポレオン時代の戦争を模したゲームでした。
今もヒストリカルゲームとしてミニチュアゲームでは1ジャンルを築いています。
長らく19世紀の戦場を舞台としたゲームが綿々と遊ばれ続けていたのですが
1980年代後半になって、これらのゲームに新風が吹きこみます。
これがゲームズワークショップ社から発売されたミニチュアゲームで
指輪物語のような異世界ファンタジーの戦争をテーマとしたウォーハンマー(1983)でした。
さらにこの好評を得てSF版として発売されたのがウォーハンマー40,000(1987)です。
このウォーハンマーシリーズの成功により欧米(特にイギリス)では
さまざまなテーマのミニチュアゲームが発売されるようになっています。
残念ながら日本では錫の兵隊のようなミニチュアゲームの文化的素地がなく
ミニチュアゲームが伝播する前にコンピューターゲームが主流になってしまったことで
どうしてもミニチュアゲームというとマイナーな存在になってしまっています。
しかし上でも見たように実は歌などでは知らず知らずのうちに身近ではあったんですけどね。


【ミニチュアゲームの人気】
さて、では本場ではどんなミニチュアゲームが遊ばれているのか気になりませんか?
元祖的な存在であるゲームズワークショップ社の寡占状態が続いていますが
最近のアメリカでの売り上げ順位は以下のようになっています。

1位 ウォーハンマー40,000(ゲームズワークショップ)
2位 ウォーマシン(プライヴェティアプレス)
3位 ウォーハンマー:ファンタジーバトル(ゲームズワークショップ)
4位 ホード(プライヴェティアプレス)
5位 メリフォー(ワイヤード)

日本でも、この5つはミニチュアゲーム界ではかなりメジャーな存在です。
しかしダントツ1位で圧倒的なシェアを誇るのが、ウォーハンマー40Kでしょう。
GW社は日本をはじめ、ほとんどの国に直営店を置いているくらいですから。
そんなGW社に対して旗艦商品のウォーハンマーFBを押しのけて
2位につけているウォーマシンはGWの牙城を崩すほど健闘していたりします。
ただしGW社以外の商品は日本語展開は公式にはおこなっていないので
(輸入している店舗ごとに独自の日本語訳を配布しているくらい)
局地的には人気があっても全国的にはマイナーにとどまってしまっています。

逆に公式に日本語訳ルールブックが発売されたディストピアンウォーズは
海外でもそこそこ人気となって続々と新製品を投入しているのですが
国内ではウォーマシンよりもさらに盛り上がりを見せています。

それぞれのミニチュアゲームについてへの紹介はまた次回に。

40k初めてグランプリ戦況リプレイ小説

きょうは高円寺のジャイアントホビー主催40k初めてグランプリの最終日ということで
ウォーハンマー4000(WH40K)の500ポイントトーナメントに参加してきました。
今回のトーナメント参加者10名と盛況で、ホビースペース全体では一時20名近くにのぼり
女性も3名が来店していたので男だらけのムサい環境にならず華もありました。

さて、私のダークエンジェルはといえば、第1戦は対エルダー戦、第2戦は対オルク戦だったわけですが
半数を占めるオルクへはある程度対策を考えていたのに対して、エルダーなんてどんな特徴か知らないよ……
という感じのため逃げまわった挙げ句、白兵戦もしないままポイント差負けという醜態を晒してしまったので
今回は第2戦の対オルク戦のみ、対戦の模様をショートショートで書いていこうと思います。

オルク対ダークエンジェル(500ポイント)
ミッション:征戦の刻(メイン目標数4)
戦場:前衛部隊の激突(ヴァンガード・ストライク)



 ウォーハンマー40,000とは、遥か未来、41千年紀の銀河系において人類帝国が異種族や邪神の眷属とのあいだに終わりなき聖戦を戦いつづける暗黒の物語である。

Dark Angels 500pts

「十時方向にオルクの一団を確認。こちらに向かってきます!」

 斥候に立っていたシモンの声にみなが一斉に目を醒ますや私は反射的にボルトガンを手元に引きよせた。
 ひとときの眠りさえ異種族は我らに与えたくないようだ。それならそれで構わない。
 私のなかで瞬時に戦闘への意欲が漲ってくる。これこそ帝国の誇る最強の兵士スペースマリーンなのだ。
 それに降下した地点にオルクの小勢力が無数に跋扈していることは確認済みだったこと。
 いまさら慌てることはない。

 ここコーエンG星系、惑星ギガントⅡは帝国領の辺境にあるしがない鉱山惑星のひとつだ。
 そして我らが死すべき戦場である。
 あと少しすれば夜の帳があがり、さすれば敵の姿とともに汚染された地表に点在する廃墟や放棄された防衛拠点が浮き上がることだろう。

「ボウイ……それにノブの2部隊が全速で接近中!」

 刻々とはいってくる情報を聞き終わらぬ間にも部隊は暗闇の中でも訓練どおり展開してゆく。士気は高い。
 野営していた廃墟となった建築物を暗視装置越しに見つつ、建物の壁を盾として左右に散開した。
 左翼にタクティカル1箇分隊5名、右翼にはラグエル中隊長直属のターミネーター1箇分隊5名。

40k初めてグランプリ

 今回の任務はこのギガントⅡへの威力偵察であるため、我が隊は総勢わずか11名のみ。
 対するオルクは数を頼りに攻め寄せる原始的な戦法がセオリーだ。
 だからどんなに少なく見積もっても20匹はいるはずだ。数のうえでは1:2、いや1:3の戦力差を覚悟しなければならない。
 しかし我らはエンジェルス・オヴ・ウィルダーネスこそは無敵の戦闘者なのだ。
 オルクごとき緑色の下等な筋肉菌類野郎に負けるはずがない。私は常々そう教えられてきたのだ。
 オルクとは、かろうじて人型といえる緑色の肌をした怪物としか称しようのない異種族である。
 やつらの正体は菌類であり胞子でどんどん増殖して根絶やしにすることのできない宇宙のゴミだ。クズだ。
 一説によると、かつて何者かに生物兵器として開発された人造種族であるともいわれる。

 そんなオルクどもとの戦いではあるが、今回は頼りになるターミネーターがいてくれる。
 歴戦の猛者のみが着用を許されるアーマーであり、私のパワーアーマーとは比較にならないほど強力にして堅牢だ。
 彼らが1人でも戦場に立っていれば勝利は約束されているも同じだ。なにを恐れる必要があろうか。

 やがて発砲音がぱらぱらと聞こえてきた。こちらへ向かって撃ってきているのだろう。
 しかし闇夜のなか、闇雲に撃ったところでオルクの腕前では当たるはずがない。
 オルク特有のグァーグと聞こえる鯨波は雄叫びなのか、それとも弾の当たらぬ悔しさの呻き声なのか。

「2時方向からローター音を確認!」
「くそっ、デフコプタを出してきやがったか」
 私は悪態をついた。

 デフコプタは低空で進入してくる厄介な代物だ。
 これで空を飛べるのが不思議なほどスクラップ同然の機体のくせに火力は強力であり油断はできない。
 こちらは歩兵のみで対抗できる機動兵器を有していないときている。
 完全に先手をとられてしまったようだ。

 廃墟の影に隠れるようにして我が隊の後方を攪乱すべく進出してきたデフコプタは一機だった。
 その不細工な機影が見えたと思ったら、すかさずターミネーター分隊に向けて火を噴いた。
 しかしふらつく機体からの射撃では射戦がまともに定まらず直撃弾はひとつもなかった。
 この程度ならターミネーターアーマーはびくともしない。

「目標デフコプター1機、各員一斉射撃用意――撃てーっ!」
 ラグエル隊長の命令一下、ボルトガンにプラズマガン、さらにはストームボルター、アサルトキャノンまで、ありとあらゆる火線が雨あられと敵デフコプタへと降り注ぐ。
 刹那、デフコプタは紅蓮の炎に包まれ、花火のように爆発四散した。

「やったぞ! ざまあ、みやがれってんだ!」
 隣のマルコが放物線を描いて下降してゆく炎の尾を目で追いながら歓声をあげた。

「油断するなら、マルコ。前から来るぞ!」
 軍曹が叱咤する……と同時に私の視界が奇怪に歪んだ……

「軍曹、危ないっ!」
 シモンがとっさに振り向いた軍曹に飛びかかるように体当たりを食らわす。
 だが直後、空気を切り裂くような音と空間の歪みをともない、もの凄い早さで緑色の小さな怪物どもの一群が出現した。

「――シモンっ!」
 私が叫んだときには、もうシモンの頭はパワーアーマーのヘルメットごと吹き飛ばされていた……
 なんというこだ。緑の怪物も同時に爆発したかのように木っ端微塵だった。
 直撃こそしなかった怪物もまた地面に深々めりこんで血まみれのクレーターとなっていた。

「ショック・アタックガンだと……どこかにまだ敵が潜んでるぞ。さがれ! 迂闊に前にでるな」
 我らタクティカル分隊はシモンを瞬殺した兵器に衝撃を受けつつも揺るぎなく後退して廃墟の影へと移動した。
 だが分隊には少なからぬ動揺が拡がっていた。無理もない。
 あれが噂のショック・アッタクガンなら、ターミネーターさえ全滅しかねないほど強力な射撃兵器なのだ。

 しかも今や敵オルクのウォーボスの姿が肉眼でもはっきりと捉えることができた。
 すでに夜は明けていた。

 屈強なノブの一隊に加えて数の暴力のボウイの一隊が土煙をあげながら全速で向かってきている。
 このまま会敵すれば、いくら無敵のスペースマリーンであろうとただではすまない。
 しかも敵にはスノットリンクというオルクの手下である種族を生きた弾として射出するという兇悪なショック・アタックガンまであるのだから……

「とにかく目の前の敵を少しでも減らすぞ。それとショックアタックガンの発射位置を一刻も早く特定しろ!」
 軍曹の指示に従い、私たちはボルトガンとプラズマガンを敵の大軍めがけてぶっ放した。
 先頭を走るノブは無防備で、おもしろいように次々と命中して斃れてゆく。
 だが仆しても仆しても彼我の戦力差は縮まらないように思えた。

40k初めてグランプリ

「軍曹、ショック・アタックガンの砲撃位置を確認しました! 前方の廃墟の二階です」
 最後まで退却せずにイージス防衛ラインにすがりつきながらも敵情を観察していたマルコが嬉々として叫ぶ。

「バカ野郎がっ! 緑野郎の特攻で一緒にミンチになりてぇのか!」
 軍曹が怒声を浴びせた刹那、またもやあの不気味な絶叫音と不穏な空気の流れを感じた。

 つづいて轟音――だが緑の怪物はマルコの遥か後方の地面に激突して地面に大穴を空けたにすぎなかった。

「あぶねぇ、あぶねぇ」
 飄々としたマルコは防御陣地のある高地から駆け下りるようにしてターミネーター部隊の後方へと移動した。

 それとほぼ同時に一際派手な軍装のウォーボスがターミネーター分隊の集中砲火により討ちとられた。
 あっけない首領の最期にただ1匹残ったノブが錯乱状態の態で一目散に逃げてゆく。形勢逆転だ。
 しかし深追いは禁物だ。ノブを倒してもまだ軍隊蟻のごとくひしめくボウイの一群が驀進中なのだから。
 ターミネーター分隊だけでなく、タクティカル分隊もまた散開していた隊形を密集隊形へと変えて白兵戦に備える。

 しかし不運の厄災はターミネーターのその死の翼を軽々ともぎとったのだ。
 前方に出すぎていたターミネーター分隊のひとりが、またもやアタック・ショックガンの餌食となったのだ。
 無数の緑の怪物は血肉の華をけばけばしく咲かせてターミネーターをも簡単に葬り去っていった。
 チェーンフィストを装備したターミネーターアーマーは最古参兵のひとりブラザー・ルカだった。

 しかし今や狙撃地点は把握しきった我が特任先遣隊に恐れるものはなかった。
 巧みに射戦を遮るように隊形を整えつつ、火力を目の前のボウイにのみ集中させたのだ。
 一方、ボウイも鼻息荒く死にむの狂いで向かってくる。
 もはやオルクの血走った白目が見える位置で迫っていた。
 
 「デスウィング・ターミネーター分隊、突撃っ!」
 ラグエル中隊長の命令が轟くや精強にして精鋭のターミネーターがボウイ隊の前に躍りでる。
 ボウイ隊も射撃で応戦するも、そんなものはターミネーターを猛進を妨げるものではなかった。
 
 まずは先陣を切って指揮官であるラグエルが彼の静寂の剣により2匹のオルクを血祭りにあげると、つづくターミネーター分隊の軍曹もパワーソードの錆とてオルクを一刀両断にした。
 
 肉弾戦には圧倒的破壊力と自信を持つオルクも黙って斬られまいと必死に猛反撃を試みる。
 だがターミネーターアーマーの装甲は堅牢すぎた。
 デカいだけのなまくら斧ごときではかすり傷ひとつつけられないまま、とどめのパワーフィストが炸裂した。
 ターミネーターの巨大な拳はかするだけでもボウイを肉塊へと変えてゆくだけの力を持っていた。
 断末魔をあげながら1匹また1匹とボウイは仆されていった。その数は軽く十を越えていただろう。
 
 わずかに3匹のみが幸運にもパワーフィストの一撃を受けずに逃げだすことができた。
 オルクの歩兵部隊は完全に崩壊した。
 しかしまだあのショック・アタックガンは健在なのだ。
 不用意に建物の陰から飛びだそうものなら全滅しかねない脅威を秘めていた。

「我らが任務は威力偵察である。追撃戦の必要なし」
 ラグエル中隊長の英断により、我らは逃げるオルクをそのままにした。
 完膚無きまでに叩きのめせば、もはや再び歯向かってくることはないだろう。

 我らは皇帝陛下の御加護と完全なる勝利を祝し、お互いの健闘を讃えあった。

 しかし我らの目的は異種族を叩きのめすことではない。
 この惑星上にはダークエンジェルの一翼として果たさねばならぬことを成すために降り立ったのだ。
 だが私のような新兵にはその真の目的は知らされてはいない。しかし、そんなことは関係ない。
 私は皇帝の忠実なる臣下として戦い、時が来れば死ぬるだけだ。

 以上、私の戦闘記録を終わる。


※このリプレイは実際のゲーム内容とは演出の都合あるいは記憶ちがいで若干異なっている場合があります。

ウォーハンマー500ポイント完成! #40k初めてグランプリ

Dark Angels 500pts
<画像クリックで拡大>

本当はちょっと前になりますが、ようやくミニチュアが500ポイント分完成しました。
これで高円寺ジャイアントホビー開催40k初めてグランプリのトーナメントに参加できます!

ほかにも10名弱の新規参加者がいるようですが、スタートボックスのセット内容での参加はあまりいないそうで、
ほぼスタートボックスのセットだけで編成したアーミーはどうも私だけのようですw
しかも私の選んだダークエンジェルのような少数精鋭部隊ではなく質より量のオルク軍団の人が半数ということで
最低でも20体からのミニチュアを用意してきているそうですから、気合いのはいった参加者が多いので
ちょっと気後れしてしまいそうですが、そこはダイス運と戦術面でカバーしたいところです。

さて、せっかく独自カラーリングでペイントしたので、オリジナル戦団設定をしてみようかと思います。
設定に忠実にモデリングするのもいいですが、オリジナル設定を考えるというのも
ウォーハンマー40000の醍醐味のひとつだといえるでしょう。

【エンジェルス・オヴ・ウィルダーネス】(Angels of Wilderness)
ダークエンジェル後継戦団の一。戦団シンボルカラーはデザートイエロー。
「見棄てられし戦団」(The Deserted Chapter)とも呼ばれる。(砂漠のdesertとかけて)
ダークエンジェルの一翼としてダークエンジェルの宿命である秘密任務遂行に特化しているがために
帝国の同胞であってもスペースマリーンの他戦団などとの交わりをいっさい避けている。
そのため慢性的に人員や装備は不足しがちであり、補給もおぼつかず孤立しジリ貧の戦いを強いられている。

今回の任務は、常に戦乱の絶えないコーエンG星系の惑星ギガントⅡへの威力偵察を目的とした降下作戦で
第1中隊長ラグエル(Raguel)麾下ターミネーター1箇分隊とタクティカル1個分隊が派遣される。

【惑星ギガントⅡ】(Gigant II)
帝国領辺縁部コーエンG星系(CohenG system)にあるとるにたらない鉱山惑星(地球型惑星)。
唯一の特色は、遥か悠久の昔、先史時代に栄えた巨人族の遺跡群があり、惑星名はそれに由来する。
近年、巨人族の遺跡に秘められた謎が注目されるようになったことで、帝国のみならず異種族がこぞって進出し
惑星は絶え間ない戦火に包まれることになってしまった。
現在、地表は戦闘によって破壊と汚染が進み、廃墟の他は帝国の要塞や陣地が点在するのみという惨状。
難を逃れて生き残った一握りの帝国臣民たちは鉱山坑道を利用した地下都市で細々と暮らしているものの
日々、食糧不足や異種族の襲撃に怯えている。

人類のおよそ72倍もの身長があったとされる巨人族(ギガンティス)の謎については
その力を手に入れれば、銀河の勢力図を塗り替えるかもしれないかもしれないと考えられているが
実際のところは人類だけでなく古き種族であるネクロンやエルダーも詳細は知らない模様。
ゆえに各勢力は大戦力を投入した総力戦を展開することは滅多になく、ほとんどの場合には
偶発的、散発的な中小規模の遭遇戦が繰り広げられているのが現況となっている。


こんな感じで、自分のミニチュアが他の人に較べて少ないことの理由を説明する設定と
会場となるショップについても「惑星」に見立てて設定してみました。
もちろん巨人族というのはプレーヤーである人間のことなんですけどね。
ウォーハンマーのミニチュアはだいたい1/72スケールなのでw
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