L'Anovelién

UNO=日昌晶

Author:UNO=日昌晶
日昌晶(ひよしあきら)
小説家にして作家デビュー請負人、ストーリーコミュニケーションコンサルタント
原稿執筆や講演・講義、オタクビジネス・マーケティングのコンサルティングまで幅広く活躍中!
 unokyokai@gmail.com

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ライトノベル創作教室ラノベりあん 中二病でも書けるライトノベル教室♪

小説の楽しい書き方講座ブログ 毎週開催の創作塾と連動中!

ラノベ創作塾日誌~方針から具体案へ

なんとか一部の塾生は方針が固まってきたので、具体的なプロット的なもの考えるステップに入りました……がっ!

残念ながら、また元に戻ってしまったというか、出てくる案がどれもこれも”ありきたり”なテンプレものか
なんとなく思いついちゃった”適当なもの”をプロット案として出されてしまい困ってしまいました。
方針を決める課題以前の数ヶ月はいったいなんだったのか、まったくゼロに戻ってしまったのでしょうか……

過去にも経験があります。勉強のできない小学生の家庭教師をやっていたときのことです。。
その生徒は本当にバカってわけではないので、根気よく教えてあげれば理解してくれる子ではあったのですが
速度と距離がわかるようになって、じゃあ次は図形の問題を教えますと、その図形問題を解けるようになる頃には
速度の問題をおもしろいくらいに忘れてしまっていて、ほとんど覚えていないんですね。
でまた速度を復習しているうちに図形問題を忘れてしまうという忘却の無限ループ……

さすがに小学生ではないんだし、教えたことはしっかり復習して身につけておいてほしいと思うのですが
どうやら課題さえ前日になって適当に仕上げてくるような塾生もいるようなので、あまり期待はできません。
私自身も小学生の頃は塾の宿題は当日になってからやっていましたが、学力が向上した試しはありませんでしたよ。
適当にやれば適当にやった以下の見返りしかないわけで、しっかりと課題を仕上げ、さらに定期的に復習してほしいですね。

あと、塾生にはしつこいくらい言っていますが、今の実力ではまかりまちがっても受賞レベル書くにほほど遠い段階なので
いま考えているプロットやストーリーは練習用にとわりきって、もっと大胆な発想をしてほしいと注文していますが
こういうことを言うとおもしろがって出来る人はいくらでもできるんですが、普段から小さくまとめようとしている人は
なかなか奇抜な発想をすることができず、テンプレから抜け出せないことになります。
このテンプレから抜け出せないあいだは、同人はともかく商業ベースの作品では通用しないので
わりきった発想の転換をしてもらいたいと、せつに願ってます。



ラノベ創作塾日誌~センスがないことを前提に考えぬこう

創作塾で教えていて、プロットなどを書いてもらって「じゃあ、この作品のウリはどこなの?」と質問したりしますと
「魅力的なキャラ」だとか「軽妙なかけあい」みたいなことを塾生の全員が言ってきたり書いてきたりするんですね。

しかしながら、私がここまで教えてきた限り残念ながら塾生は4人ともその手のセンスは見当たりません。
そもそも魅力的なキャラとか軽妙なかけあいがスラスラと書けてしまうのは、それだけでセンスのある人なのです。
センスがある人がいるということは、反対に言うとたいていの人が持っていないということでもあるんですね。
だから自分の作品のウリを「キャラ」や「かけあい」にするのはやめようと指導しています。
さすがに落第点では困りますが、キャラもかけあいも及第点でよしとして、その他のポイントをウリにしましょうと。
たしかに目につくヒット作というのは、そういうキャラやかけあいに注目しがちですが書きたいと思っても書けない人が多いのです。
ただし、そのうちスキルがあがって書くことができるようになるかもしれないので日々の精進は必要ですけどね。

さて、そういったことを踏まえて、創作するに際してこのブログを読んでいる大半の人にアドバイスしたいことは
自分には際立って卓越したセンスのない凡人であることを前提にして物語を考えていってほしいということです。
凡人ならば、どうすればいいかはセンスのよしあしではなく、すべて物語を計算して考える習慣がつきます。
もしもなんらかのセンスがある人であれば、それはそれで邪魔ではないので計算の上にプラスされるからいいじゃないですか。

自分のセンスに頼らず、どうすれば読者がよろこんでくれる物語を創作できるか、その一点に絞って
よくよく自分のアイデアを練ってみてください。そして自分の武器となるもの、苦手なものを明確にしましょう。
こういう考え方をするだけで、あなたの創作スキルはかなり上達することうけあいです。

なにせ95%以上の作家志望者は「この世に存在ない自分のセンス」に依拠して作品を書いているトンチンカンなのですから
ここで「すべて計算づくで考えぬかれた熟考」に基づいて書かれた作品が負けることはありません。
そのためにも考えるための根拠や資料となるものへの深い造詣や鋭い分析力が必要になってきます。
そして、この造詣や分析力というのは、センスの有無にあまり左右されず努力に比例することになるので
努力をサボっている人はすぐにわかるものです。センスもない、努力もしないなら作家どころか何事も成し遂げられません。

少なくとも人一倍の努力くらいはしましょう。たとえば作家になりたいなら年間100冊は読んでいて普通です。
というよりも読むなと止められても100冊は読んでしまうような人が作家になるんですね。
それとライトノベルを目指すなら、この100冊にライトノベルは含みません。他のジャンルのものを指します。
もし今までライトノベルしか読んでないのであれば、今すぐにでも年間200冊のペースで読み始めないと
本気で作家を目指している上位のライバルとの差はますます開くばかりだということを肝に銘じておきましょう。



ラノベ創作塾日誌~なかなか当たり前のことができない

久しぶりに当ブログにコメントをもらいました。
「当たり前のことを毎回グダグダよくここまで恥ずかしげもなく書けますね。 説教っぽいことしたいだけの無能でしょあんた」
ほんと、いつも思うんですが自分でも「アタリマエ」のことしか書いてないよなと思います……
とはいえ、生徒を実際に持って教えてみると、こんなこともわからないでやってたのかと思い知らされるので
しかたなしに当たり前のことを地道に教えてゆくしかないんですよね。
最速!と謳い文句の創作塾でしたが、いろいろと教えてゆくなかで塾生たちに当然わかっているのを前提にしていて
そのうえでどうやればいい作品が書けるかのヒントを教えてゆくつもりだったのですが
実はさっぱりわかっていなかったということに気付かされ、じだいにカリキュラムはどんどん基礎に戻って今に至ります。
そして私は説教が嫌いなので、塾生は実感してると思いますが同じ注意を3回繰り返すと明らかに怒っています。
これではいけないなと思いますが、ついつい語気が荒くなってるんですよね。

きっと、このコメントを書いてくれた人は優秀なんだと思いますよ。
そういう人は勝手に作品書いてさっさとデビューしてしまうので別にブログなんて読まなくていいと思いますよ。
こんなところで基礎学習するなんて時間の無駄です。

さて、創作塾でいま考えてもらっているのが創作に関しての自作品の方針についてなのですが、かなり停滞しています。
指導をはじめる段階では、こんな初歩まで教えるつもりはなかったのですが、基礎ができていないのに
応用を教えても身につくこともなく、なかなか進展しないので仕方なく、これに何週間もかけています。
塾生にはもっと意識改革してほしいのですが、今まで染みついたものを変えるのは難しいようです。

前にも書きましたが、やっぱり「自分の書きたいもの」というのが完全に「自分の好み」とイコールになってしまってるんですよね。
どうにか考えを変えてもらおうと、いろいろ言っているのですが頭でわかっていても実行は難しいのかもしれません。
「自分の書きたいものとは、読者が喜んでくれるもの」というふうに考え方を変えてゆかない限り今後の成長はないでしょう。
誰しも知り合いにおもしろい話をする人というのがいるでしょう。
そういう人たちはどうして、おもしろい話ができるかというと、聞き手をおもしろがらせてやろうと意識してるからです。
相手のことも考えず好き勝手に一方的に話していたとしたら、たいてい聞き手にとってはウザいだけですよね。
そのくらいはわかってもらえると思いますが、こと小説になるとそれをやろうとしてるんです。

一方的に作者の好みや考えを読者に押しつけようとするんですね。勝手すぎると思いませんか?
まあ、読者にお金を払って読んでもらうというのなら、そういうスタイルもありでしょう。
でも実際は読者が作者にお金を払って読むわけですから、お客様である読者のことをもっと考えてあげましょう。
もっと他人の喜びを自分の喜びとして感じられる感性を育んでいってほしいです。
とはいえあからさまに読者に迎合したりおもねったりすると読者に見透かされてしまうので注意してください。



最速!ラノベ塾生追加募集1名のみ

懸念したことではありましたが、遠藤さんが諸事情によりこのたび卒業ということになりました。
元々が毎週参加することが唯一のルールとしてやってきましたが、遠藤さんの出席率は2/3程度であり
かつ塾生では唯一の小説作品を書いたことのない未経験者ということもあって他の塾生との格差も生じてしまったようです。
残念ではありますが、遠藤さんには実際に作品を書く経験を積んでもらうことで、小説とはどういうものかということを
書き手の立場から実感していってほしいと願ってやみません。

ということで創作塾の欠員が1名できましたので、急いではいませんが追加募集を告知しておきます。
今回の条件としては、遠藤さんがいなくなると女性は尾崎さんのみになってしまうので
女性同士でも切磋琢磨をしてもらいたいので、女性限定とさせてください。

もうひとつの条件は他の塾生は執筆経験があるので今から未経験者が入っても遠藤さん同様厳しいと思うので
短編でも長編でもいいので少なくとも1作は新人賞投稿用の小説作品を書いた経験がある方とします。

その他として、ライトノベル以外の一般エンタメ小説をめざしているという方でも大丈夫なのですが
他の塾生はライトノベル志向が強いので、ライトノベルやマンガにある程度の知識があること
さらに一般エンタメ作品についてはちゃんと読みこんでいることを条件とさせてもらいます。
正直なところラノベより一般小説のほうがハードルが高いです。
よく最近のラノベとは感性が合わないからという理由だけで、一般小説をやってみようという人もいるのですが
そういう安易な考えではまず成果はでないので注意してください。

今回の募集条件をまとめると以下になります。
毎週水曜夜18:30~20:30(ある程度時間の融通はつきます)に渋谷にて参加できることを最低条件として
いずれかの新人賞に小説を投稿した経験のある女性の方を募集します。
以上の条件でも構わない。絶対に作家になりたいという方は当ブログ(画面左)にあるアドレスに
志望動機を添えてメールしてください。上の条件を満たしていれば先着順で受け付けます。


【補足】
創作塾は毎週参加がタテマエですが事情により休むこともあるでしょう。それは仕方ありません。
目安としては月1回の休みまでは大目にみますが、同じ月に2回休んだらアウトとします。
ただし皆勤賞に近い状態で参加し続けていて、たまた月に2回休むことになってしまったような場合は
もちろん配慮しますが、当たり前のように毎月休んでいて月2回休むような場合は認めないことにします。
あまりゆるゆるなルールでやっていると他の塾生のモチベーションに影響しますのでご承知ください。




ラノベ創作塾日誌~9月までの総括

早いもので5月にはじまった最速!ラノベ創作塾も毎週欠かさず開催して9月も終わろうとしています。
途中、1名が卒業し、あらたに2名が入塾して現在の塾生は5名となっています。

ここまで開催してきて思うことを今回は書いていきたいと思います。
まずかつては一度に60人以上ということもあったくらいの大勢を教えていたときと比べてひとりひとりをよく見る機会が増えたことで
塾生がどこでつまずきやすいのかといったことがより詳しくわかってきました。
なんといっても気になるのは、とにかく読書量が絶対的にたりません。
それは読書だけにとらわれず、マンガ、映画、ドラマなんでもいいのですがストーリー性のある作品に触れることが少ない。
私の方針としてはラノベ作家を志すなら、もう他作家のラノベは参考資料くらいのものとして読むべきであって
あまり1ファンとして楽しまないほうが、自分が創作するときに有利になると教えているわけですが
やはりラノベ作家になりたいという人の多くはラノベ好きなので、それ以外の作品というのには疎いようなんですね。
読書などが好きで、その一環としてジュブナイル、ライトノベルも好きだという人は少数派なんですね。

さらに作家志望の人の年代もどんどん若くなってきているため、どうしても昔の作品を知らない人が多くなってきました。
なにも今の作品よりも昔の作品がいいわけではないのですが、昔のほうが変にひねくれていないストレートな作風なので
そのエッセンスを吸収したり、お手本として勉強するにはうってつけなのです。

以上のことから、どうしてもどの塾生たちの基礎体力が貧弱だというのが、教えてきた私の結論です。
基礎ができていないと応用することもできませんから、なかなか飛躍的に成長するってことがないんですね。
さすがに原稿用紙の使い方みたいな基礎の基礎からは教えることはしませんが
最初の想定よりもだいぶ初歩的なことから説明していっている感じになります。
ただ塾生ごとの理解力の差もあるので、いつもあまり初歩的すぎる解説をしているわけにもいかず
遅れている人にはもっとがんばってほしいのですが、いかんせん理解力が高い人ほど努力しているので
差が広がってきてしまっているというのが実情です。

そして、この創作塾は月謝をもらっているわけではないので、落ちこぼれをださないよう懇切丁寧になんてことはありえません。
ある程度のケアはしますが、最終的にはついてこられる人だけがついてこいという方針です。
さて、今後どれだけの塾生が食らいついて作家デビューへの厳しい道程を進めるか期待しています。



ラノベ創作塾日誌~執筆経験がないときつい?

最速!ラノベ創作塾では、いま自分の作品の方向性の軸を決めてもらっているわけですが、
ここにきてどうにも上手く噛みあってこないのが、女性塾生の遠藤さんなんですね。

遠藤さんは他の塾生とはちがいラノベ志望ではなく、一般エンタメ志望ということになっているのですが
実際のところはどういうジャンル、コンセプトの作品を書きたいかということがまったく決まっていません。
決まっているのでは題材(とある業界もの)だけであり、それ以外についてはまったくの白紙なんですね。
ここまで数ヶ月、休みがちではありましたが、毎回どのような作品の方向性を目指すのかということを質問していたのですが
今になってもまだ決めかねている様子で、このままだと参加していてもあまり身になりません。

本人は小説というものを書いた経験が一度もないので、よくわかってないというのも無理ないかもしれませんが
その程度の基礎の基礎は自分で自学自習で見つけてくれるかなと期待していましたが、残念ながら無理だったようです。
そこで先週あたりから、自分が書きたいものを明確化するためにも、どの新人賞に応募するのかというのを
調べて決めるという課題(?)をだしましたが提出されたのはいくつかの新人賞の「応募要項」をプリントアウトしただけ……
受賞作をいくつか読んでくるようにも伝えましたが時間がないとといって一冊も読むことなく
新人賞のサイトをコピペするにしても肝心のその賞の歴代受賞作や作家については一切書かれておらず
締切日や賞金額などが書かれただけのものを悪びれることなく提出してくるのは、さすがにこれではまずいなと。

また作品のジャンルやコンセプトが定まっていない状態で、主人公キャラ設定の添削をしてくださいとも頼まれたのですが
悲劇なのかコメディなのか、はたまた恋愛小説、もしかしたらミステリーなのかさえわからない状態の段階では
こちらも人物設定の評価なんてものはできないわけですが、それもわかっていないようです。
こちらとしては、たとえばホームコメディの主人公として考えた場合、その設定は活きるかどうかといったことはわかりますが
前提条件がない場合、キャラ設定を読んだとして好悪の基準がないので「ああ、そうですか」としか言えないのです。

このままだと埒があかないので、とりあえずどの新人賞に応募するか決め、その新人賞の受賞作はどのようなものがあるかを調べて
さらにその賞の傾向を鑑みて自分はどのようなコンセプトで作品を書くかを決めてもらい、
まずは短編でも長編でも応募原稿を1本書いてもらおうと考えています。
やはり一度も書いたことがないと、私がここをこうやって工夫するとより効果的に演出できるよなんて
実践的な指導をしても今はほぼ理解することができていないのが、自分で苦労することで実感できるようになってくれるでしょう。

たとえ駄作であろうと、経験として悪戦苦闘、もがきながら作品を紡ぐ経験は無駄にはなりません。
苦労すれば苦労するほど、自分の欠点やつまずきやすいポイントが見えてきます。
そうすることで、改めて指導を受けると自分にたりなかったものに注目できて、それを得ることができるんですね。
はじめっから何もない状態で、ちょっと指導を受けたらすべて吸収できるような天才は
自動など受けるまでもなく、何冊かお手本の作品を読めばさっさと傑作を書いてしまいます。
もし何冊か読んで本質とコツを理解し、すぐ受賞レベルの作品を書き上げられる天才でなければ
できるだけ苦い執筆経験によって、自分の欠点を洗いだしてみましょう。それこそが次回作の成功の鍵になります。



ラノベ創作塾日誌~葛藤を生みだせ

物語を作ってゆくうえで、はずせない要素が主人公の「葛藤」です。
これがない作品もギャグ一辺倒のジャンルでは稀にではありますが
基本的にはコース料理でいうメインディッシュな美味しいところなのです。
つまり葛藤のない作品はどちらかというとスナック感覚で気軽に食べたいときのものであり
じっくりと楽しみたいというときには、やはり葛藤がないと全体が締まりません。

さて、創作塾では塾生に葛藤シーンについて考えてもらうべく、葛藤のあるシチュエーションを課題として提出してもらいました。
しかしどうしても浅くしか考えていないようで、構造的にシンプルなものしか出てこなかったんですね。
ここでは紙面の都合上、かなりの部分を割愛して単刀直入に説明してしまいますが
塾生が主に考えてきたのは「するべきか、せざるべきか、それが問題だ」といったハムレット的な葛藤なんですね。
べつに悪くはないのですが、これだとシンプルすぎるきらいがあり、また盛り上がりに欠けてしまうのがわかりますか?
つまり葛藤というのは悩みですから、悩んで決断しきれないまま時間が経過してしまうと上記の葛藤であると
自動的に主人公は「しない」という選択肢を強制的に選ばされてしまうことになってしまうのです。
これだと緊迫感や切迫感を演出したい場合にどうしてもいまひとつの効果となりやすいのです。

ではどういう葛藤が良いのかというと「Aを選ぶべきか、それともBを選ぶべきか」といったYes↔Noではないものが便利です。
悩んで時間が経過すればAも得られず、Bも得られずといった二兎追うものは一兎も得ず的なパターンになるので
いつまでも悩んでいるわけにもいかず、主人公は意識して決断を迫られることになるわけですね。
このほうが主人公のキャラを立てるのにより効果的なのはおわかりのことでしょう。

また主人公が選択肢を選ぶ際には、Aを選んだときのメリット/デメリット、Bを選んだときのメリット/デメリットと
4つの理由が存在し、これを比較検討したときに、ヤジロベエのように均衡するからこそ葛藤が生じるわけです。
特に双方のデメリットの比重が大きいほど葛藤もまた重厚なものとなってゆくわけですね。
メリットだけだとどちらかに傾きやすいので、メリットよりもデメリットが悩ましいわけです。

こういう葛藤の構造をどうやって物語に組込むかというと、たいていクライマックスの前に入ります。
バトルものでいうと最後のバトルに入る直前になることが多いですね。
ここで主人公に圧倒的な不利だとかいろいろと問題があるが、最終的に戦うという決断をするところが
物語のクライマックスなわけで、実際に戦うシーンというのはどちらかというと読者サービス的なもので
映像的には見せ場になっても、実は物語的(特に小説では)にはクライマックスの余韻みたいなものなのです。
なので、このクライマックスを盛りあげるためにも、ぜひ効果的な葛藤を主人公に与えてください。
ギリシア神話なんかにはふんだんに盛りこまれているので参考になるでしょう。

そして現在、塾生にとりくんでもらっているのは、よりコアな部分を考えなおしてもらっています。
突き詰めると自分がどんな作品を書いていきたいのかよくわかっていないので
ここのところの曖昧にしてしまっているものを明文化し、これからの創作においてモットーにしてもらう予定です。
物語を書く際には、必ずそのモットーを見なおして、それに則しているのかどうか判断しながら
本質を見失わないようにしてもらえると創作方針の軸がブレない創作になるんですね。
詳しくは次回に書いていきますので、おたのしみに。



ラノベ創作塾日誌~研究生来たる?

早いもので9月となり朝夕は涼しくなりました。きょうは重陽の節句です。
さて8月は夏休みということで自由参加ということで、参加するもしないも自由ということにしましたが
参加する人は毎回来るし、参加しない人は来ないということで明暗がわかれましたが
9月は平常どおり毎回参加がお約束ということになっています。

9月現在の塾生は、赤川くん、上野くん、遠藤さん、尾崎さんの4名が正規の塾生として登録されていますが
ここに来て、どうしても参加したいという希望者がいましたので、とりあえずAKB48ではないですが
まずは研究生みたいなかたちで参加してもらおうということにしました。
仮名は命名規則に則り「か」から始まるので影山くんとでもしましょうか。
研究生とはいえ1次選考通過経験があるということなので、もしかしたら実力的には一番上かもしれません。

やっぱり1次選考通過経験があるとないとでは、運がよかっただけではすまされない実力の壁があります。
ジャンプのバトル漫画なんかでもよくあるじゃないですか。
A級だとかB級だとか特に根拠があるわけでもなく決まっている階級がわかれてるアレと似ています。
そして主人公級のキャラクター以外は決してその階級の壁を越えられないことになっているわけですが
創作においても、1作2作では評価が逆転することもありますが、やっぱり10案も出すようになれば
コンスタンスに平均値が高いのは1次通過経験者なわけです。
そして2次通過者になるとどんな駄作プロットでも通過経験のない者の出してくる最高のプロットよりマシです。
これは長年教えてきた経験上、ほぼ例外がなかったことで、これが厳然とした実力差なんですね。

さて、この研究生の到来で、新しい刺激を受けて、互いに切磋琢磨してくれるとよいのですが、どうなるでしょうか?
そして8月は自由参加できたが、9月以降は平常活動になりますので、参加率があまりに悪い塾生は卒業もありえます。
やはり毎回参加が条件の最速!ラノベ創作塾というふれこみで募集していますからね。
なあなあになってしまい他の塾生までたるんでしまう避ける意味でも厳しくいきたいと思います。

そうそう、先週の進捗としては「物語の葛藤」の設定の仕方について詳細に説明していまして
今週(明日)の指導では、再提出となった葛藤シチュエーションについて添削を行うことにします。
先週、なんの指導もなしに課題で葛藤シチュエーションを書いてもらいましたが……やっぱりよくわかってないようで
このブログを読んでいる人でも実は体系的によくわかってない人も多いんじゃないかと思いますが
葛藤こそは物語において大きな比重を占める大事なファクターですので、その構図をよくよく見極めてください。
どういう点に着目すべきかなどは次回の更新のときにでも書いていこうと思っています。



ラノベ創作塾日誌~創作のスタート地点を知っていますか?

新メンバー尾崎さんをむかえての2回目にして8月最後の指導が終わりました。
尾崎さんは女性向けライトノベルを志望する女性で、これで塾生の男女比は半々となりました。
男性向けと女性向けと作品傾向はちがいますが、基本となるものは同じであり、
お互い普段は気づかない視点を持っているので、いろいろ刺激しあってもらえるといいなと思います。

さてさていつものように指導も続いていますが、ここ最近はプロットを提出してもらって、それを添削しています。
しかし、どうもみんな巧くストーリーや設定が機能していないんですね。
どういうことかというと、アイデア、設定、キャラ、ストーリーがバラバラでうまく噛みあってません。
うまい具合に相互が絡みあうように設計しないといけないのですが、これがどうもできないようなんですね。
で、塾生にこのことについて質問してみると、どうやら最初の作り方がちゃんとしていないようでした。

創作において、まず作者が思い浮かべるできなのは「どんな作品を作りたいか」ということはわかっていると思いますが
では具体的にどう作るかの手順がちゃんとしてないと、ここが適当だとどうしてもグダグダになってしまうんですね。
私がよく指導する方法としては「クライマックス」の部分をまず考えろと教えています。
どんなキャラがどう活躍するかは、そのクライマックスシーンに凝縮されるからです。
バトルものならどんな感じにかっこよく戦うのかとか、恋愛ものならお互いの思いが通じた瞬間とかですね。
そういうクライマックスをしっかりとイメージしたうえで、そのクライマックスに持ってゆくには
どんな設定が必要なのか、どういうキャラがベストなのか、クライマックスに至るストーリーはどうかとか
逆算してゆく感じで考えてゆくほうが、書いていてブレない創作の仕方なのです。
初心者なら最初から考えてしまうと、そのあとで予定とはあさっての方向に結末がいってしまったなんて経験があるでしょう。
逆算法ならそういうリスクをかなり回避することができるのでオススメです。

さらに細かく見てみると、ふとした思いつきの「アイデア」(たいていは設定とかキャッチフレーズ)から着想して作るのと
おおまかな「ストーリー」の流れ、たとえば「勇者が竜を退治する話」みたいなところから組み立ててゆくタイプがあります。
主人公の人物像から作ってゆく場合もありますが、このようなキャラ先行型は前者のアイデア系の創作法でしょう。
どっちが優れているというわけではないですが、肝心なのはそこのところを核(コア)としてしっかりたもつことです。
この核がブレてしまったり、捜索を進めてゆく段階で薄くなってしまったり、消えてしまうことがないようにしましょう。
核とは自分がなにをやりたいかという大事なものですから、できるだけ明文化しておくべきです。
頭のなかで思い浮かべるだけでは、ぼんやりしてしまって簡単になくなってしまいますよ。

この核を中心にクライマックスを決め、その他の設定を最適化して設計してゆくのが間違いの少ないやり方です。
初心者でも男性に多いまちがいは、自分の設定した世界観設定に埋もれて主人公が身動きができなくなり
結局つまらない陳腐なストーリーになってしまうことだったりします。世界観設定もほどほどに。
また女性に多いまちがいは、メインキャラが多すぎてやはり主人公がしがらみで動けなくなってしまうことですね。
創作において主人公こそが世界の中心です。主人公を動かすのに都合の悪い設定はいりません。
ただし誤解しないでほしいのは、主人公が不利になる設定=都合の悪い設定ではありませんよ。
あくまで創作過程においての主人公の活躍の場を増やせる設定が良い設定であり、その逆が悪い設定です。
だから主人公をストーリー上で徹底的に窮地に陥らせるよう仕向ける設定というのは、とても良い設定なのです。

創作のスタート地点での考え方や書き方は以上のように簡単なのですが、
とはいえ言われてすぐ実践できる人は滅多にいないのが現実世界です。
しかしここをクリアーしとかないと作品の出来は効率の悪い運任せみたいなものになってしまうでしょう。



新塾生の応募きました! 更に【追加募集】も!

石田くんの卒業により新規に募集していました最速!ラノベ創作塾ですが、
さっそく本日応募のメールがきまして、このまま入塾ということになれば
これでまた4人そろってがんばっていけそうな感じです。
新塾生の名前については基本的にニックネームで読んでいまして、あいうえお順で作家の名前をつけているわけですが
5人目で「お」なので『金色夜叉』の尾崎紅葉から「尾崎くん(さん)」とでも呼んでいこうと思ってます。

とはいえ、どうも最近は遠藤さんの参加率が芳しくなく塾生が4人揃わないことも多くなってきていることもあるとの
たいてい6人席を確保していることもあり、塾生が5人になっても座る席はあるということで
あと1人だけですが、もしどうしても入塾したい方が入れば追加募集してみます。

今回の追加募集での塾生の条件は「21歳以下の大学生であること」であること。
この条件を満たす方で毎週水曜夜に渋谷まで来られるという人は、ぜひご応募ください。
応募先はブログ左肩にあるメールアドレスにて志望動機を添えてお願いします。
基本的に先着順で受け付けますので、お早めに。



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